センター試験「倫理」で働くことの厳しさを学ぶ

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今日と明日(2015年1月17日、18日)は大学入試センター試験だ。

高校生は「働くことがいかに厳しいか」をセンター試験「倫理」で問われるのか……と『はじめての哲学・宗教~センター倫理でびっくりするくらいよくわかる~』(相澤理著 大和書房 2014)を読んで思った。

例えば、次のような問題が出題されている。

資本主義社会に対するマルクスの批判についての記述として適当でないものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

①人間は本来、他人と関わらす独立して生きる存在であるが、資本主義社会では相互依存の関係にあり、人間性が失われた状態にある。

②資本主義社会では、商品の交換関係が支配的となり、人間もまた物のように取り替えのきく存在として捉えられるようになる。

③生産手段をもたない労働者は、自分の労働力を売って生活するしかなく、労働の成果も資本家のものとなるなか、労働が苦役になっている。

④商品の価値は、人間の労働に由来するものであるにもかかわらず、商品や貨幣それ自体が価値をもつものとして、ますます崇拝されるようになる。

(13年度・本試験・第4問・問6)

p.204


この問題は就職して職場で理不尽や矛盾をたくさん経験した社会人ならば「経験則」だけで解ける簡単な問題だ。

答えは①。

②~④の選択肢は「身につまされる」。

②資本主義社会では、商品の交換関係が支配的となり、人間もまた物のように取り替えのきく存在として捉えられるようになる

③生産手段をもたない労働者は、自分の労働力を売って生活するしかなく労働の成果も資本家のものとなるなか、労働が苦役になっている。

④商品の価値は、人間の労働に由来するものであるにもかかわらず、商品や貨幣それ自体が価値をもつものとして、ますます崇拝されるようになる。

まとめると、マルクスが生きた19世紀の世界は、次のような世の中だった。

  • 労働者は取り替えのきく存在となっている→労働力が「商品」となっている
  • 資産を持たない労働者は「商品」である「労働力」を売って「カネ」を稼いで生活するしかない
  • 労働者が「労働力」を売って「カネ」を稼ぐことは大きな苦しみを伴う
  • その結果、人々は「カネ」を崇拝するようになっていく(お金フェチ)

現在も大して変わっていない。

過去にもセンター試験を解いた、という記事を書いた。

2014センター試験「世界史B」と「ドイツ語」をやってみた
過去最難関のセンター試験「国語」をやってみたらボロボロだった

センター試験というのは、高卒レベルの基礎知識があるかどうかをチェックするためにけっこう使えると思っている。

本書ではセンター試験「倫理」の過去問を解くことで、世界の哲学・宗教のエッセンスを短時間に学ぶことができる。

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