日本の「億り人」のポートフォリオは「現金」が世界最大

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日本の億り人(純資産100万ドル以上、日本円で約1億700万円以上)のポートフォリオは、

不動産 11%
オルタナティブ投資 12.4%
20.7%
現金・現金同等物 43.8%
債券 11.8%

出典:World Wealth Report (Capgemini)

特に、日本人富裕層の「現金」の割合(43.8%)は、世界各国の富裕層の中で最大らしい(世界平均は22.6%)。

“Cash is King”という言葉があるが、日本のキングはキャッシュだし、最大の宗教もキャッシュだ

日本の「億り人」は世界の中で最も現金が大好き。

株は全資産のなかで20%程度。やはり、リスクを取るのは億り人だって怖いようだ。

債券も入れたら、全資産の過半数は、ほぼ無リスク資産だ。

日本人は何でこんなに現金が好きなのか。

藤木英人『投資家が「お金」よりも大切にしていること』 (星海社新書 2013)によると、

自分でお金を貯め込んでいるということは、人にお金を出したくないということ。それは人を信じていないことでもあります。

日本人ほど、他人を信じていない民族はないということに他なりません。他人にお金を預けたら、もう自分のところに返ってこないと思っていないと思っているわけですね。

最近では会社も信じていませんし、政府も信じていません。ましてやNPOやNGOといった非営利組織や非政府組織も信じていない。

特定の宗教を信じている人も少ないでしょう。

では日本人はいったい何を信じているのでしょうか?

結局、お金しかありません。

pp.45-46


あとひとつ、「まともな金融商品が現金以外に存在しない」というのがあると思う。

バブル崩壊以前の日経平均株価には程遠い日本株、手数料の高い投資信託、デフレ経済、、、個人が投資したくても環境が悪すぎる。

安心して現金をリスク商品に投じることができる環境になってほしい。

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