佐藤優・池上彰『新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方』 (文春新書 2014)を読む。
ホットな国際問題が理解できて、歴史的な背景も学べるし、海外投資にも役に立つ。お得な本だ。
一番印象に残ったのがロシア人のウクライナに対する印象。やはりというか、国際的にはカネを持っていないとバカにされる。「清貧」という思想は日本固有のものなのか。
ロシア人は、貧乏な人を基本的には尊敬しません。貧乏な連中と一緒にやりたいとは思わない。ウクライナをどうして軽く見るのかというと、貧乏だからです。
p.102
本書を読めば「国際政治はお金で動いている」ということがわかる。
外国株、外貨に投資している人なら「お金」というキーワードで読みこめば、スラスラと理解できる。
ウクライナ問題、中東問題、イスラム国、尖閣、北朝鮮拉致問題……突き詰めれば「お金」の問題だとわかる。
外国株に投資するなら、インデックスファンドに投資して放置するだけでなく、歴史・宗教・国際政治についても勉強しないといけないな~と痛感した。
著者の池上彰氏が巻き込まれた朝日新聞の従軍慰安婦報道問題にも少し触れている。
あと、ビル・ゲイツを始めとした世界の富裕層がどうやって自分の資産を守ろうとしているのかもわかる。キーワードは「慈善事業と教育」。壮大な資産保全計画だ。
詳しくは本書で。