2016年のアメリカ大統領選挙は面白かった。
なぜ面白かったかと言えば、トランプとクリントンが接戦だったからだ。
日本時間で2016年11月9日の午前11時頃、英BBCの開票速報をネットで見ていたら、クリントン苦戦を伝えていた。
「ひょっとしたら、トランプが勝つ?」
という思いが心の中にちらつき始めた。
その後、スポーツ観戦のように開票速報をウォッチし続けた。
「他人の接戦」は面白い。
お通夜のような集会
午後、わたしのツイッター(@Kotaroux)のタイムライン(TL)を見たら、クリントン陣営の集会に集まった人々がみな、お通夜のように悲壮な表情で涙を浮かべている動画があった。
ますます、トランプが勝ちそうな雰囲気が出てきた。
テレビは観ないのでラジオで「NHK第一」にチューニングしてみた。
米大統領選挙の選挙特番をやっていた。
コメンテーターの口調は「クリントン批判、トランプ善戦」だった。
どうやら、クリントンが勝つという予想が一色となった頃から、民主党のクリントン陣営が手抜きをしたというのだ。
100%必ず勝つという認識を持ってしまい、気が緩んだのだろうか。
今回の米大統領選挙で、「勝負は最後までわからない」「予想屋はやっぱり当てにならない」という教訓を改めて得た。
あと、アメリカのリベラルメディアが総崩れしたんだなという思いも持った。
日経平均が暴落
トランプが勝ちそうという雰囲気が世間を支配し始めた頃、日経平均株価が急落、円が急騰しはじめた。
結局、2016年11月9日の終値は前日比▲919.84円の16,251.54円だった。
「919.84」という数字を見て、ポーカーが好きなわたしは、
(トランプ的な見方をすれば、9のワンペアだな)
と思った。
その後、夕方頃に「トランプ当選」の報を受けた。
NYダウは高騰
日経平均株価が暴落する一方、米大統領選挙の結果を受けたNYダウは高騰だった。
9日(日本時間10日)の終値は前日比+256.95ドルの18,589.69ドルだった。
トランプの勝利演説の内容が「まとも」だったことを受けて市場が安心したような。
新約聖書のヨハネ伝にあるように「人間の世界はすべて”言葉”でできている」という思いを強くした。
初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。
この言は初めに神と共にあった。
すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。
投資ブログをみていると、「トランプ当選なら米国株大暴落」と予想して米国株を選挙前に売り抜けてたことをアピールしているブロガーもちらほらいた。
が、選挙結果にパニックになって慌てて動く必要はないと思う。
売り抜けて利益を確保できたとしても、無駄に税金がかかるだけだ。
トランプ税。
株価の暴落(または暴騰)報道が出るといつも思うのだが「長期投資家」って本当に少ない。
楽しめた
結局、わたしは米大統領選挙の直前に株を売り抜けたり、暴落を受けて安値の銘柄を拾ったりすることはなかった。
株の売買はせずに静観した。
トランプとクリントンの接戦は面白かった。
トランプ大統領になったら日本はどうなる?
あまり何も変わらないんじゃないか。
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