無料版のWord(Web版)でもGoogleドキュメントのように音声入力できるみたいなのでPCで試してみた。
Wordでは音声入力のことを「ディクテーション入力」と呼んでいる。
結論は……使えない。
理由は「怖いから」だ。
なぜか。
本記事のタイトルにも書いたとおり、音声入力してもどんどん上書きされて、先に入力した文が消えてしまうからだ。
せっかく入力した文がどんどん消えていく……物書きにとってこんな怖いことがあるだろうか。
文章が消える恐怖
例えば夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の次の文をWord(Web版)で音声入力(ディクテーション入力)するとする。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。
まず「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。」と朗読するとほぼ朗読のとおり入力される。
次に、「吾輩はここで始めて人間というものを見た。」と朗読すると、先に入力した「吾輩は猫である。 …… ニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。」の後半部分が上書きされて消えてしまう!
対処法に効果なし
「入力した文字が上書きされて消える現象」の対処法があるか、ネットで調べてみら、あった。
参照Web版Wordでディクテーション入力するとどんどん上書きされ、文章が残らない。(2021.6.23 Microsoft コミュニティ)
ディクテーションの設定で「句読点の自動挿入」をオンにする事で勝手に消去される現象が見られなくなった様です。
とのこと。
早速、設定を変更してみた。
が、効果なし。
設定を変更しても入力した文字が上書きされて消えてしまう。
上書きされる瞬間を動画に記録した(一部、朗読の内容と入力結果が異なる箇所あり)。
まとめ
音声入力は「Googleドキュメント」の方が安全度が高い。
少なくとも、入力した文字が上書きされる怪奇現象は起こらない。
※上記は2021年10月12日現在の情報です。近い将来、音声入力時に上書きされる不具合が修正されることを祈ります。