2014年4月に消費税が5%→8%に値上がりする前に「駆け込んで」買っておいた方がお得な場合とは?
現行の税込価格は税抜き価格の1.05倍、増税後の税込価格は1.08倍になるので、もし増税後の税抜き価格が増税前より(1.05÷1.08=0.9722..)以上値下がりしていれば、増税後に買ったほうがお得ということになる。
つまり、約2.8%以上値下がりしそうならば、増税後に買ってもいい。
マイホームは増税前に買うべきか?
マイホームは駆け込み需要で売れているらしいが、増税後はその反動で需要が激減するかもしれない。そうなると値下がりする可能性がある。
例えば、税抜き価格5,000万円の物件だと、消費税率5%の場合、税込価格は5,250万円。
もし、増税後に税抜き価格が2.8%下がると税抜き価格5,000万円×(1-2.8%)=5,000万円×0.972=4,860万円なので、税込価格は4,860×1.08≒5,249万円。増税後のほうが約1万円も安い。
「5,250万円も5,249万円も大した差がない」
もしこのように思えば、それは危険な錯覚だ。
同じ商品が1万円と2万円で売られていれば、ものすごい差があると感じるはずだ。しかし、定価が何千万円になると、1万円の差が大した差でなくなるように感じてしまう。
消費税が増税される前に買った方がいい、というのは必ずしも正しいとはいえない。