「お金の問題で会社を辞められない人というのは、実は辞めるつもりなんてないのではないか」と思うようになった。
会社を辞めたい、でも辞められない
という声があふれている。
辞めたい、でも辞められない
書店に行けば起業本や金持ち本があふれている。これはサラリーマンを辞めたいというサラリーマン向けの本だろう。
お金持ちになってサラリーマン生活とサヨナラ、という妄想を持つ人向けの本だ。
辞めたいけど辞められない一番の原因はお金だ。
退職しても「退職金、失業手当、わずかな貯金」だけでは家族持ちだとよく持っても数年ではないだろうか。
「退職したらお金に困る」原因は、「毎月安定収入がある」ことを前提に生活しているからだ。本当に辞めるつもりがあるのなら、退職しても困らないように生活レベルを下げていけるはずだ。
しかし、結婚して家族ができてマイカー、マイホームなどなど、分不相応な高額商品を次々と借金(将来の所得)で購入していけば、定年まで辞められなくなる。
家族、車、家……死ぬまで高額な出費が必要なこれらの商品は「定年まで働き続ける」という前提がなければ買わなかったはずだ。
「辞めたい」と言いながら「定年まで働かなければいけない」生活を送っている。
この矛盾に苦しんでいるのではないか。