ブログの更新が意外に継続できているので文章を書くことが日常的になった。記事を正しく書くためにためになる本はないかと探していたら、
共同通信社『記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集』
という本をみつけた。
本書は新聞記事を書くためのガイドブック、マニュアルのようなものだ。しかし新聞記事以外の文章を書くときにも非常に役に立つ。これは「当たり本」だ。価格は1,890円だったが、数年は使えるので十分元は取れる。
特にp.10-11の「記事の書き方」は文章を書く人なら全員必読だ。記事のタイトルの付け方、文章の書き方を完結に「たった2ページ」でまとめてある。
例えば、「見出し」の意義について次のように説明している。
見出しは読者を本文へ引きつけ、いざなう看板、案内標識であるとともに、記事の勘所を前もって知らせ、本文を読み進めやすくする役目を果たす。簡潔な記事の極致でもある。
この説明のとおり、ブログにおいても「見出し(タイトル)」は記事の99%を占めている。
文章の書き方10箇条も非常に役に立つ。簡単にまとめると次のようになる。
1.簡潔な記事と的を射たビジュアルの併用
2.送信記事の書き方
3.記事の改行ルール
4.文章はなるべく短く
5.かぎかっこの使い方
6.主語、述語の関係の明確化
7.主語、述語は近くに置く
8.修飾語は短く
9.あいまい表現、分析中断、思考放棄言葉を避ける
10.箇条書きを取り入れる
これらに注意するだけでも記事のクオリティは格段に上がるだろう。
文章には関係ないが、p.531の「時の人」の報道の仕方が面白かった。
人柄がにじみ出るように多少ポーズをつけた上半身写真を添付する。必ず顔写真を撮影しておく。