西内啓『サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている』 (マイナビ新書)を読む。セミリタイアしているのにサラリーマンが読むような本も読むことが多い。自分のサラリーマン時代を再点検してセミリタイア生活に活かすためだ。
本書で一番印象に残ったのが、
なぜマジメにがんばっているのに出世しないのか?―「成功する人間」と「しない人間」を分けるもの
というエピソード。
マジメにがんばるから出世できない?
「マジメにがんばっているのに出世できない」理由を探るには、「なぜ、いまの仕事をしているのか?」ということを自問自答してみる。
本書では「仕事をする動機」を3つのタイプに分けている。
A 生活費を稼ぐため
B 競争に勝つため
C 好きだから
上記のタイプのうち、一番充実した仕事人生を送れるのはCだ。いまの仕事を天職にできている。
A、Bは「マジメにがんばって」仕事をするタイプ。
特にAが問題。
「生活費を稼ぐために、家族を食わせるために仕方なくイヤイヤ仕事をする」ことが「マジメにがんばる」とカン違いしている場合が多い。
仕事を好きでやっているヤツには絶対勝てない
という法則がある。
いまの仕事が好きで、他人から指示されなくても自発的にどんどん仕事を進めていける人が人望を集め、出世していく。
もしあなたがマジメにがんばっているのに成功しないのだとすれば、それはあなたがまだ自分の仕事を「天職」にできていないからです。同じ仕事に取り組むにしても、生活のために嫌々、とか、出世のために無駄を承知で、という人と比べ、「それが楽しいから」と情熱を持って取り組んでいる人のパフォーマンスは圧倒的に高くなることでしょう。
pp.97-98
マジメにがんばることを他人に強要していないか?
「マジメにがんばる人=仕方なくイヤイヤ仕事する人」を証明するのは簡単。
「マジメにがんばっている」人は「マジメにがんばっていない」ように見える人を攻撃する。
「マジメにがんばっている」人は「好きで仕事して、どんどん出世する」人に嫉妬して、足を引っ張ろうとする。
「他人の足を引っ張ること」が天職になっている人は要注意だ。
<参考動画>
生活のために稼ぎたくなければどうすればいいか、勉強になる。
「堀江貴文のQ&A vol.275〜生活の為に稼ぐ!?〜」(YouTube)