新井直之『執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣』(幻冬舎 2014)を読んだ。
資産50億円以上の大富豪たちに執事として仕えた著者が「大富豪たち共通する習慣」をまとめた本だ。
一番印象に残ったのは「大富豪もセミリタイアする」ということだ。
大富豪の休み方
優れた経営者はひと仕事終えると、骨休めと称してセミ・リタイアをすることがあります、次の活動に向けて二、三年の充電期間を設けるのです。
世間の人たちは表面しか見ないので、「あの人はもう終わった」「親しくしても得することはない」と判断します。こうして、経営者として現役時代に周囲を取り巻いていた現金な人たちは去っていくのです。
突然「セミリタイアする」と言って会社を辞めたら、カネ目当で付き合っている取り巻きたちは捨てぜりふを吐いて去ってしまうのだろう。
しかし、大富豪はセミリアイアが終わればまた仕事に復帰する。
どうやって復帰できるのかは本書で確認してください。
好きな時にやりたい仕事をして、辞めたくなったらパッと辞めて好きなだけ休み、また仕事したくなったら復帰する。
これが大富豪の醍醐味なんだろうな。
その他、面白いと思った大富豪の習慣を少しあげると、
- 目立つことを嫌がる
- 地味なことを継続する
- 派手な格好はしない
- 語学、資格などの勉強はしない
- スケジュール帳はいつも真っ白
- 休日はとらない
時間を大切にする
本書を読んで思った。
大富豪とは、
時間を異常に大切にする人
だった。
- お金儲けがうまい
- 人脈が広い
- 傲慢
といった「一般人が持っている大富豪のイメージ」とはまったく違う、大富豪たちの生態を垣間見ることができた。
時間を非常に大切に使っていて、お金は後からついてくる、という感じだった。
「お金というのは老後のために貯金するものではなく、今を楽しむために使うもの。今やりたいことやらないと絶対に後悔するぞ!」
というのが大富豪の生き方だと本書を読んで思った。
「経済的・時間的に余裕のある人生」を送りたい人には一読の価値がある。