わたしが40代で会社を早期退職した理由を「貯金」「忍耐力」をキーワードにして考えてみると、
貯金が(中途半端に)あって、忍耐力がなかったから退職した、
といえる。
もし、「貯金がなくて忍耐力があったら」まだ退職してなかっただろう。
リタイア資金がなく、会社にしがみつけるほどの忍耐力があれば、まだサラリーマンをやっているはずだ。
よって、このブログ(soutai40.com)も存在していない。
「貯金」「忍耐力」の有無でマトリックスを作ってみると、次のようになる。
「貯金」「忍耐力」ともに「なし」の場合は「未来のセミリタイア」とした。今はまだセミリタイア生活にはまとまった貯金が必要だと思うが、将来的には忍耐力がなくても、お金がなくてもそこそこ幸せに生きていける……という個人的願望を込めて「未来のセミリタイア」ということにした。
セミリタイア生活に貯金が必要な理由は、サラリーマン生活よりもセミリタイア生活の方が「ハイリスク」だと感じているからだ。この「ハイリスク」感が減少すれば自分で用意するセミリタイア資金も少なくてすむだろう。
以前読んで紹介した本、『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』(ちきりん著 文藝春秋 2013) では、「貯金に頼らずに何歳になっても働いて稼げる能力を身につけるべし」ということが書いてあったが、「70歳、80歳になっても満員電車に詰め込まれて通勤して、深夜まで働く」という光景を想像してしまった。
何歳になっても働いて稼ぐ力があればいいが、「生活費を稼ぐために働くしかない」というのは精神的にキツイ。
しかし、働くのがイヤだからといって、貯金を株やFXのようなハイリスクな投資につぎこまないといけないのも、ちょっと怖い。
お金がなければ生活保護という方法もあるが、生活保護はあくまでも「最後の砦」だから、安易には行きたくないと思っている。
ならば、そんなに現金を使わなくてもそこそこ幸せに生きていく方法を追求するするほうが楽なんじゃないか。