もし、40歳・貯金500万円で早期退職してセミリタイア生活に突入するとしたら、わたしだったらこうするだろうなという「妄想」を書いてみた。
5000万円の間違いではなく、500万円だ。
100万円の5倍の500万円だ。
なぜこんなことを書くかというと、実際に40代前半で早期退職して5年ほどセミリタイア生活を送ってみて、安心して早期退職できるかどうかは「貯金の額」ではない、ということがわかってきたからだ。
「1億円あれば安心して辞められるけど、1000万円だったら不安、100万円だったら不可能」
という問題ではないと思い始めている。
40歳・500万円で会社を辞めたら
40歳のサラリーマンが貯金500万円(退職金込み)で会社を辞めたとする。
サラリーマン時代の1年間の生活費は300万円だったとする。
単純計算で約1年半持つ。
もしわたしだったら次のようにお金を使うだろう。
最初の1年は遊びまくる。
500万円の貯金なんてあっという間になくなるから、退職後すぐにハロワに駆け込んで仕事探し?
そんなこと、するわけない。
仕事(職業)は「探す」のではなく、自分に合った「生き方」をしていれば自然発生するものだ(これは、わたしが会社を辞めて発見した事実)。
生活費の300万円は銀行預金でとっておいて、生活費以外のことでは使わない。
残りの200万円でやりたかったことをやりまくる。
「やりたくない仕事で汚れきった魂」を1年かけて、200万円をかけて「洗濯」する。
もし「やりたいこと」がそれほどお金がかからないならば無理して200万円を使う必要はない。
1年間、200万円でやりたいことをやりまくれば、人生が前に進む。
次の「新しい仕事」に展開していくかもしれない。
200万円かけてやったことが「仕事」になる可能性は高い。
もし、2年遊びたかったら、生活費を年間300万円から150万円に落とせばいい。
サラリーマン時代とは違って、「義理だけの交際費」「ストレス解消費」「見栄張り費」はほぼゼロにおさえることができるから、支出を落とすことは可能だ。
「辞められない」のではなく「辞めたくない」
早期退職できるかどうかは貯金の額ではなく、「本当に辞めたいのかどうか」だけ。
「会社を辞めたいけど辞められない」はありえない。
「そうは言っても、お金がない……」
「住宅ローンが残っている、子供の教育費が必要」
「急に主要メンバーの俺様が辞めたら会社に迷惑がかかる」
「家族・親戚が反対する」
「無職だと世間体が悪い」
というのは「辞められない言い訳」はなく「辞めたくない理由」だ。
「会社を辞めたい」のではなく「本当は辞めたくない」のに「辞めたい」と口先だけで言っているだけだ。
本当は辞めたいのに「貯金が少ない」という理由だけで辞めないのは、本当に時間がもったいない。