「含み益」のせいで信託報酬が安い投資信託に乗り換えられない

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投資信託の信託報酬と税のジレンマ。

最近は信託報酬が安い投資信託が次々登場している。

なので、現在保有している投資信託を売却して「信託報酬が安い銘柄」へ乗り換えたい。

しかし、乗り換えでネックになるのが「含み益」だ。

この記事では、含み益がある投資信託から信託報酬が安いのに乗り換えた場合の費用を比較した。

「現行の投資信託を保有し続けた場合の費用」< 「乗り換えた場合の費用」

ならば、「今は乗り換えない方がいい」という結論になる。

今回、他の投資信託への「乗り換え」を検討した銘柄は、

SMTグローバル株式インデックス

だ。

主に世界の先進国(日本を除く)に投資する外国株インデックスファンドだ。

信託報酬は年0.54%

超簡単 お金の運用術』を読んだ当時(2010年頃)は「信託報酬が安い投資信託」だったんだけど……。

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乗り換え候補の信託報酬

投資信託を信託報酬が安いのに乗り換えた場合の節約額を計算してみる。

例えば、「SMTグローバル株式インデックス」から「ニッセイ 外国株式インデックスファンド 」に乗り換えたとする。

信託報酬は0.20412%だ。

計算を簡単にするため、ここでは0.20%とする。

参照ニッセイ外国株式インデックスファンド

乗り換えない場合の費用

例えば、「SMTグローバル株式インデックス」を1,000万円保有していたとする。

この場合、年間の信託報酬(金額)は、

1,000万円 × 0.54% = 5.4万円

となる。

もし、20年間運用するとすれば、信託報酬は、

5.4万円 × 20年 = 108万円

となる。

乗り換えた場合の費用

「SMTグローバル株式インデックス」から「ニッセイ外国株式インデックスファンド」に乗り換える場合、売却しなければならない。

例えば、運用額1,000万円のうち、含み益が500万円だったとする。

売却益にかかる税率は20.315%だ。

よって、売却時にかかる税金は、

500万円 × 20.315% ≒ 101.6万円

納税のため控除した後に残った現金898.4万円(= 1,000万円 – 101.6万円)で「ニッセイ外国株式インデックスファンド」を購入したとする。

信託報酬は0.20%だから、20年間運用した場合の信託報酬は、

898.4万円 × 0.20% × 20年 ≒ 35.9万円

となる。

乗り換えた方はお得か

以上の計算より、

「現行の投資信託を保有し続けた場合の費用」= 108万円

「乗り換えた場合の費用」 = 101.6万円 + 35.9万円 = 137.5万円

となる。

「現行の投資信託を保有し続けた場合の費用」< 「乗り換えた場合の費用」

だから、

「今は乗り換えない方がいい」

という悩ましい結論となった。

まとめ

SMTAMさん、信託報酬下げて(笑)。

※計算に使用した投資信託の信託報酬は2018.4.16 12:18時点に「Yahoo!ファイナンス」で参照した数値。

▼参考文献

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