ネットのマネー系の記事で、数千万円~億単位の貯蓄を持ちながら老後の心配をしたり早期リタイアできるか悩んだりして相談しているのをよく見る。
先日、「50歳で独身、派遣勤務。貯金は5900万円ありますが、老後が不安です」(2018.12.16 AllAboutマネー)という記事を読んだ。
50歳で5,900万円の貯金を持っている独身女性派遣社員が60歳で完全リタイアできるかどうか、という相談だ。
わたしは、余裕で「完全リタイアできる」と思う。
理由は「ネガティブ思考」だ。
最強の組み合わせ
ここでは「ネガティブ思考」とは「将来を悲観的に考えること」とする。
まとまった貯金があるけど、「大病したらどうしよう」「大きな災害に遭ったらどうしよう」「玄関を出たら隕石が降ってきて頭に当たったらどうしよう」とか、「実現確率が低い」ことを心配する。
実は「まとまった貯金」と「ネガティブ思考」は老後生活(早期リタイア生活)にとって最強の組み合わせだ。
心配するから心配ない
なぜ最強かといえば、老後破産の心配がないからだ。
上記の記事のように、50歳ですでに5,900万円の貯金があるのは、将来が心配でお金を使えなかった結果だ、とわたしは推測している。
ネガティブ思考を持っているタイプは、ほとんど無駄遣いしないから、めったに金欠状態にならない。
金欠になることを心配して、必ず「予備費」を貯金として手元に置いておくからだ。
将来をネガティブに考えるので日々の出費もなるべく抑えようとする。
だから、なかなか貯金が減らない。