『臆病者のための億万長者入門』(橘 玲(著), 2014, 文春新書)がKindle Unlimitedに入っていたので読んだ(2020.6.1現在)。
本書を読んでわかったのが「クレジットカードで払うとポイントがもらえる理由」だ。
クレジットカードで1,000円の商品を買って、ポイント還元率が1%だとすると、10ポイントがもらえる。
ポイントがもらえると、うれしい。
なぜうれしいかといえば、「ポイントが増える」という「利益」を得たからだ。
なぜ「利益」が生まれるのか?
本書を読んで「資本主義社会の厳しい現実」を実感した。
つまり資本主義社会で「得」するには「損」する人の存在が必要なのだ。
金融リテラシー
カード会員がポイントをゲットするという「利益」を得るには、その裏で「損」する人の存在が必要だ。
「損」の例として「リボ払い」がある。
クレジットカードのリボ払いで買い物をすると、実質金利が年15%という借金を背負うことになる。
今、銀行にお金を預けてもほとんど利息が付かない。
例えば、ゆうちょ銀行の通常貯金の金利は0.001%だ。
参照金利一覧(ゆうちょ銀行)
こんな超低金利の時代に、年利15%の借金をして買い物をするというのは「金融リテラシーの欠如」と言うしかない。
リボ払いでカード会社に利息を献上する客がいるおかげで、ポイントがもらえるのだ。
私たちは宝くじに売り場に並ぶ人と同様に、金融リテラシーの不自由なひとたちにも感謝しなくてはならない。
資産を守るには勉強するしかない
本書では「株式投資」「FX」「マイホーム(不動産投資)」などで「損しない」ためのアドバイスが満載だ。
株だろうがFXだろうが不動産だろうが、投資で失敗しないために重要なのは「金融リテラシー」を身につけて、だまされないことだ。
と、本書を読んで改めて実感した。
※上記は2020年6月1日現在の情報です。