『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』(ジョージ・S・クレイソン (著)・坂野旭 (イラスト)・大橋弘祐 (その他), 文響社, 2019)を読んだ。
『バビロンの大富豪』のコミック版だ。
これから資産を増やして少なくとも「小金持ち以上」になりたい人は必読だ(個人的には「小金持ち = 純金融資産5,000万円~1億円の準富裕層」をイメージしている)。
参照野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計(2018.12.18 野村総合研究所)
マンガなので短時間で読めて、しかも安全に資産を増やす方法が学べる。
大金を持っていても「お金持ち」とは言えない
わたしが本書で一番感動したのが「お金持ちの定義」だ。
「お金持ち」とは「お金をたくさん持っている人」ではない。
「お金持ち」とは、「お金の増やし方を知っている者」のことだ。
宝くじで10億円当たっても、増やし方を知らないと減る一方で、浮かれて無駄遣いしているとあっという間に無一文になり、浪費癖が治らないと借金まみれになる。
逆に、貯金が少なくてもお金の増やし方を知っていれば、お金に困ることはない。
ビビリの投資家ほど成功しやすい
お金を増やすといえば、真っ先に思いつくのが「投資」だ。
しかし、「投資はハイリスク」というイメージがあるから、「投資は怖い」と思う人が多い。
だからといって投資を避けるのはもったいない。
本書によると、投資に恐怖を感じやすい「ビビリ」ほど、「正確な投資」ができるという(理由は本書p. 225参照)。
なぜ金持ちになれないか
世の中には本書のような「お金持ちになるためのノウハウ本」があふれている。
なのに、なぜお金持ちになる人が少ないのか。
その理由も本書を読めばわかる。
読んだら、本書に書いてあることを「実践」しなければならない。
実践できれば、これからお金に困ることはなく、セミリタイアでも何でも、やりたいことができる。
読むだけでなにもしないと、「使わない知識」が増えるだけで、本代と読書に費やした時間が「ムダな出費」となる。
「現状維持で何もしない = 資産を減らす行為」だ。
お金持ちになるのとは真逆の行為で「確実にお金持ちにならない方法」だ。