セミリタイアを成功させるには「低コスト生活」が確実な方法だ。
わたしは「低コスト生活」のノウハウを読書で手に入れた。
当ブログや書籍で紹介している本『暮らしてわかった!年収100万円生活術』(横田 濱夫(著), 講談社+α文庫, 2004)を読んで、セミリタイア生活に必要な知識を身につけた。
本書は拙著『40代で早期退職して5年間セミリタイアしてみた』(Kindle版)でも紹介した。
次のように多くのKindle読者が拙著をハイライトしていただいているのを見ると、関心の高さがわかる。
年収100万円が合理的
「低コスト生活」という言葉をきいてほとんどの人がイメージするのは「支出を抑える」つまり「節約」だと思う。
本書ではそんな常識に反して「収入を抑える」ことが「低コスト生活」に必要だと主張する。
年収100万円程度にしておけば税コストを抑えることができるのだ。
収入の低い人にとって、日本は有利な税制がとられています。
たとえば給与所得者ですと、年間の給与額が65万1000円未満の場合、所得税がかかりません。さらに基礎控除の38万円のほか、さまざまな所得控除がありますので、年収100万円程度でしたら、実質所得税はゼロでしょう。
出典『暮らしてわかった!年収100万円生活術』 p. 18
所得税のほか、住民税、健康保険料、国民年金保険料についても低所得者向けの軽減策がある。
一方、年収100万円で納税額ゼロでも、納税額1億円の高額納税者と同等の行政サービスを受けることができる。
つまり、収入を「生活に必要最低限な金額」に抑えて納税額ゼロにすると「低コスト生活」が送れる。
680円の投資でセミリタイア
わたしが本書を買ったとき、価格は648円(税抜)だった。
消費税率は5%だったので、税込みで680円だ。
本書を買った当時は本気で「早期退職&セミリタイア」を考えていた時期だった(なので書店でわたしの目にとまった)。
本書には低コストなセミリタイア生活を実践するためのノウハウがほぼ100%詰まっている。
セミリタイア実践者の方々のブログとともに本書を読んでおけば、セミリタイアに必要な知識は十分すぎるほど身につく。
あとは必要な資金を用意して上司に退職を申し出るだけだ。
「680円でセミリタイア生活を満喫できる」なんて、本当に安い投資だったと実感している。
※上記の引用で紹介されている給与額や基礎控除などの金額は本書出版時(2004年11月)の数字です。最新の数字は国税庁HPなどを参照してください。
参照No.1199 基礎控除(国税庁)