借金とはやむをえず他人に隠してするものだと思っていたが、テレビカメラの前で借用書を高々と掲げて借金していることをアピールするとは……。
猪瀬直樹氏の著書『解決する力』の紹介文では、
「いざ」というとき、立ち止まるな! 走りながら考えろ。大震災後、首都直下型地震に向け陣頭指揮する東京都副知事の思考と行動20ヵ条。
ソーシャルネットワークを使った情報収集・発信、即断即決→事後承認、見えない恐怖を可視化する、先を見通してリスクの芽を摘む、昨日を基準に今日を生きない。
と書いてあった。
・「いざ」というとき、立ち止まるな! 走りながら考えろ
・ソーシャルネットワークを使った情報収集・発信
・即断即決
・見えない恐怖を可視化する
・先を見通してリスクの芽を摘む
自著のとおりに行動していれば、借用書を聖火のように高々と掲げて会見する必要はなかったのではないか。
「借金」を慌てて返したのはヤバイ金に手を付けてしまった、という認識があったのではないかと勘ぐりたくなる。
会見を見ていると、少し声が震えていた。彼が今まで築いてきたものが、ガラガラと音を立てて崩れていく音に恐怖していると感じた。