当ブログのテーマを凝縮した言葉が書いてある本に出会った。
本の名は、神長恒一・ペペ長谷川『だめ連の働かないで生きるには?!』(筑摩書房, 2000)。
サラリーマンの人に言いたいのは車買ったり、見栄を張って高い家賃の部屋に住むんだったら、貯金したほうがいいよ、と。仕事を辞めやすくなるし、辞めた時にしばらく働かなくてもすむという。
残念ながら現時点(2018.5.3)では絶版なので古本か図書館で。
見栄より貯金
見栄を張ることよりも貯金が大事……これは、社会人になったら早く気付くべきだ。
まだ賃貸ならやり直しがきくが、莫大な借金をしてマイホームを買ってしまったらもうやり直せない。
借金をしたら「返す」か「無一文になって免除してもらう」しか選択肢がなくなる。よくよく考えるべきだ。
消費した時にその分労働時間を増やさなければいけないんだと気づいた方がいい。買う時ってそんな意識してないわけじゃない。あっ欲しい、買えちゃうから買っちゃう。買い物って簡単だよね。でも、その裏にはその分働かなくちゃいけないっていう地獄の掟問題がある(笑)。
支出を「円」ではなく「労働時間」に換算すれば、なぜ技術革新が進んでも労働時間が減らないかがわかる。
それは、幸福に生きるため以外のことにお金を使い過ぎてるからなんだ。
まず最初に、自分の時間を奪い返すというのが重要。でないと何も始まらない。週に五日も働くというのは大きなリスク。それと作戦としては、あんまり仕事をしなくても、ふざけた面々(笑)とブラブラと遊んでいるうちにその人なりの裏技的なしのぎ方というのをあみだしたりする場合もある。そうなったときには、えてして人生の幅も広がっているし(笑)。新しい人生の軸も発見しているはず。
長生きするには貯金
近い将来、「70歳まで現役」の時代になることがほぼ確実になっている。
「就職~定年」の期間が50年になると「会社だけに依存する」というのが不可能になる。
50年も「原型をとどめて」存続する会社なんてほとんどないからだ。
就職した時は優良企業でも、50年のうちに倒産したり、買収されたりして会社そのものが消えてしまうかもしれない。
公務員になれても組織の統廃合で勤務先がなくなってしまうかもしれない。
年金も最低限生きのびるための金額しか支給されなくなるだろう。
会社で働かなくても生きのびるにはどうすればいいか?
これがすべての社会人の課題となる。
とりあえず、貯金がすべての始まりだ。早く辞めたい人はGWで散財なんかせずにせっせと貯めてるんだろうな。
筑摩書房
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