資源の少ない日本は円安になると物価が上がる?

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昨日19日、米ドルの為替レートが一時109円となった。

日経平均が高値、109円へ円安加速-スコットランドは独立反対 (2014.9.19 ブルームバーグ)

案の定、ニュースは「円安になると商品の値段が上がって大変ビーム」が炸裂。

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円安になっても円高になっても「大変だ!」と騒ぐマスコミには、小学生の頃からずっと疑問を持っている。

「為替が1ドル109円!」「それがどうしたの?」

ところで、「円安になると物価が上がる」というのは本当だろうか?

吉本佳生『金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか』 (光文社新書)を読むと、円安・円高にまつわる「トンデモ理論」が昔から存在していたことがわかる。

簡単にその理論を紹介する。

①日本の借金は膨大なために市場に不安を与えて「日本が売り」が行われる

②大幅に円安が進むと輸入品の物価が急上昇する

資源の少ない日本は原材料・エネルギー・食料品の大部分を輸入に頼っていて、特にエネルギー価格の上昇は悪影響が大きい

インフレが起こると円資産の価値は目減りする、円資産だけで運用すると実質的に円資産が目減りする

⑤金融資産の一定割合を米ドルなどの外貨で運用すれば、円安時の円資産の目減りを埋め合わせてくれる

円高になると外貨資産が目減りするが、輸入品が安く買えるようになって物価が下がるので、外貨資産の目減りを埋めてくれる

⑦金融資産の一部(3割くらい)を外貨で持つほうがリスクを減らす上で有効だ

投資知識が豊富な投資家なら、ここまで読んであまりのトンデモぶりに大笑いしているに違いない。「円安だから物価が上がる?何それ」

でも、一般向けのニュースってこういう論調が多い。

もし、①~⑦が「もっともだ」と思うのなら、投資をする時には十分注意した方がいい。これは全部「外貨建て金融商品を買わせるためのセールストーク」だ。

※外貨建て金融商品を買わなくても、円安がモノの値段を上げるための口実に使われる可能性があるので要注意。じゃあ、円高になるとすぐに値下げしてくれるの?

そもそも、日本は資源が少なく、石油もほぼ100%輸入に依存していて、大豆とかエビとかアルミニウムとか、食料品も原材料も大量に輸入しているという印象が強いのでしょうが、じつは、日本は世界の主な国のなかでもっとも”輸入依存度“が低い国です。

p.258


※2012年は輸入依存度最下位をアメリカに譲って下から2番目。

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