ジョージ・S・クレイソン『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』を読んだ。
1920年代に出版されて今も読み継がれている「蓄財法の古典」だ。
舞台は古代国家「バビロン」、現在のイラクあたりに存在した。
いくら働いても豊かになれない職人たちが集まって愚痴る。
俺達とて年々歳々、奴隷のような生活を送りたいと思っているわけじゃない。だが、仕事、仕事、仕事。何も変わらない。ああ……。
プロローグ
彼らが偉かったのは、「愚痴るだけでは何も解決しない」と気づいて「どうしたら財産を作ることができるのか」を、バビロンで一番の大富豪に教えてもらいに行ったこと。
もし、大富豪から「知恵」を授からなければ、彼らは一生借金まみれの人生だっただろう。
働いても働いても奴隷のような生活から抜け出せない人と、大富豪になって自由に生きる人との「差」とは何か?
ストーリー仕立てで学ぶことができるので、腹にストンと落ちる。
古代も現代も「奴隷から自由人になるにはお金が必要」ということ。
ただがむしゃらに働いて収入を増やすだけでは、お金は増えない。
なぜなら、稼いだお金を守る方法を知らないと収入の増加とともに支出も増えていくからだ。
本書は蓄財法の基本をモレなく体系的に学ぶのに最適な一冊だ。
自分にとって非常に利益となる出来事を避けてしまうような人間をどう呼べばいいのか。
(中略)
優柔不断な人間!