勤労意欲を見せないと生活保護は支給しない、でも仕事は与えない

シェアする

スポンサーリンク


a1180_001393

独首相:ギリシャは経済改善のためにも公約維持を-首脳会談 (2015.3.24 ブルームバーグ)

という記事を読んで、ドイツがギリシャに求めていることを要約すると、

勤労意欲を見せないと生活保護は支給しない、でもおまえは無能だから仕事は与えない

ということなのかな、と思った。

要するに「言っていることがむちゃくちゃ」なのだ。

メルケル首相は首脳会談後の共同記者会見で、「ギリシャの経済には強くなってもらいたいし、ギリシャには成長してほしい」と表明。「このためには構造改革と確かな財政、機能する行政が必要だという見解でわれわれは一致したと思う」と述べた。

上記記事


この記事によると、ドイツのメルケル首相はギリシャへの援助の条件として「経済成長」と「構造改革・財政再建」を同時に求めている。

「経済成長」を追求しようとすると、日本のアベノミクスのような金融緩和と財政出動が必要だ。雇用の創出も必要だ。ただし、ギリシャはユーロを使っているので通貨発行権はない。よって、金融緩和策は使えない。

「経済成長しろ」という一方で「構造改革・財政再建」という「リストラ」も求めている。構造改革でムダ(余剰人員)を減らしながら緊縮財政を実施すれば、失業者が激増するだろう。

「もっと働く人間を増やせ!でもリストラして無駄を省け!」と相反することを言っている。

ドイツが「働かないギリシャ」に無条件で経済援助(つまり生活保護)を与えようとするとドイツ国民が「ドイツ人が働いて納めた血税を怠け者のギリシャ人に使うのか!」と納得しない。

ギリシャ人は働くことを求められながら、働く場所を減らすことも求められている。

主要産業が公務員と観光くらいなので、ギリシャ人が急に働き者になったとしてもすぐに経済成長はできないだろう。

でも、ドイツから「カネがないのなら働け!」と言われても、「第2次世界大戦の賠償金を払え!」「ドイツにイスラム系移民を大量流入させるぞ!」と逆切れするギリシャのファイティングスピリットも素敵。

スポンサーリンク

シェアする

twitterをフォローする
twitterをフォローする

ブログを購読する
ブログを購読する

follow us in feedly RSS