インデックス投資のバイブル的な本、バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理』(日本経済新聞出版社 2013) を読み返した。
株価が上がると、「貯金なんかせずにもっと株などのリスク資産にまわせばよかったのではないか?」という気持ちが起こることがある。
こんな投資は身を滅ぼす
そんなときは、本書の「身を滅ぼす投資戦略」を読み返すようにしている。
株価が値上がりを続けている局面で、自分も一枚かんで幸せな気分に浸りたいという誘惑に抵抗するのは難しい。特に親しい友人たちが大儲けした手柄話を得意気に吹聴するのを聞くと、なおさらだ。
pp.321-322
ブログや書籍で、
「株であっという間に●億円儲けた!」
といった「自慢話」を読むと、なおさらだ。
しかし、この「幸せな気分に浸りたいという誘惑」に負けることが地獄への道だ。
誘惑に負け、感情的になっている時は「ピークで買い、底で投げ売りする」結果に終わりやすい。
多くの個人投資家は、相場のピークまたはそれに近いところで(つまりはほぼ全員が楽観的になっているタイミングで)大量に投資信託を購入し、下げ相場の大底が近づいたところで(つまりはほぼ全員が悲観的になっているタイミングで)いっせいに資金を引き上げる傾向が強いからだ。
p.323
最近は書店に行くと、必ずビジネス書・経済書コーナーに行くようにしている。
バブルかどうか書店で確認
書店に並んでいる書籍がすべて「投資しない奴はバカ」みたいな内容だと、そろそろ「バブル」がはじけそうなのかも。
やばいかも。
株式投資で「誘惑」に負けそうになるときは、本書を読んでほしい。
大事なセミリタイア資金を「投資の失敗」で失うことは絶対にあってはいけない。