2015年第1四半期(2015.1~3月)で、当ブログ経由で一番売れた本は、
ハワード・マークス『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識』(日本経済新聞出版社 2012)
だった。
投資を単なるマネーゲームではなく、「知的活動」として楽しんでいる人が多いのだろうか。
投資を通じて自分なりの「哲学」を構築していくプロセスは面白い。
「持っているのはすべてインデックスファンドだから何も考えずに放置する」というのではもったいない。
ただ、投資の勉強をしたからといって必ず儲かるわけではない。
本書で紹介されている法則14「無知を知る」によると、
損をする人は二種類いる。何も知らない人と、何もかも知っている人だ。
人間は神様じゃないから、「何もかも知っている人」というのはいない。
ただ、未来を予測し、予測を元に投資する人はいる。
株価、金利、決算、経済動向等を分析すれば未来の株価を予測できる、と信じているからだ。
もし、正しく未来予測ができるなら、金融資産を株、債券等に分散投資する意味がなくなる。
投資に勝つには、無知なほうがいいのか、知識が豊富なほうがいいのか。
先行きが不確かなのに、何が起こるかわかっているかのように投資するのは正気の沙汰ではない。
p.215
知ったかぶり、中途半端な知識が一番危険……肝に銘じたい。
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