株式投資の世界では、「個別株投資とインデックス投資はどちらが有利か」という論争がある。
個別株投資とは、将来値上がりする銘柄を投資家自信が選ぶ投資方法だ。投資対象はインデックスファンド以外の銘柄となる。
インデックス投資とは、日経平均株価やTOPIX等の株式指標に連動する投資信託「インデックスファンド」を買う。インデックスファンドにはETFも含まれるものとする。
宗教の宗派争いと似ている
最近、キリスト教や仏教関係の本を読んでいて、宗教の世界には「自力本願vs他力本願」という論争があるのがわかって、株式投資の世界でも「自力本願vs他力本願」の論争が起きているのではないかと考えた。
「自力本願」というのは、「厳しい修行や善行を積めば救われる」という考え方だ。
一方、「他力本願」は、「修行や善行をしたかどうかにかかわりなく、誰でも救われる」、つまり「信じるだけで救われる」という思想だ。
キリスト教で言えば「誰が天国に行くかは神がすでに決めていて、現世で何をしたかは無関係」という「予定説」、仏教で言えば浄土宗、浄土真宗のように「南無阿弥陀仏」と唱えたり、心のなかで思うだけで極楽往生できる考え方だ。
この宗教論争を株式投資に当てはめてみると、
自力本願=個別株投資
他力本願=インデックス投資
といえる。
自力本願 or 他力本願
個別株投資は、「投資家が勉強や銘柄研究といった”自助努力”をすれば優良銘柄を見つけることができる」という考え方だ。
インデックス投資は「投資家は自助努力は不要で、国内外のインデックスファンドを持っているだけで救われる」という信仰だ。株式指標(インデックス)が絶対であり、個別銘柄の選定なんて時間の無駄、という考えだ。
キリスト教、仏教ですら「自力本願vs他力本願」の決着はついていない。
株式投資は「投資結果」という形で決着がつく。
わたしは、修行はつらいので他力本願だ(笑)。
<参考文献>