太公望はなぜ「自給自足セミリタイアは死刑」としたのか

中国の古典『韓非子』を読んでいたら、「自給自足のセミリタイア生活」を送っていた兄弟が処刑されたエピソードがあった。

※※

太公望が治める国に2人のセミリタイアしている兄弟がいた。

彼らは「主義」を立てていた。

「我々は誰にも雇われたくない。

お金も地位もいらない。

食料と水は自給自足できる。

他人から恵んでもらう必要はない。

だから、役人として働かずに、農作業だけやる」

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有能だけど役に立たない者は死刑

太公望は彼らを処刑した。

彼らは賢者だった。

なのに太公望は処刑した。

処刑の理由を聞かれた太公望は答えた。

「宮仕えしない者は役に立たない。

お金も地位も欲しがらない者は、報酬や役職をちらつかせてコントロールすることができない。

宮仕えしてくれなければ国の役に立たない」

だから処刑した、と。

「三顧の礼」を無視されて切れた

単に「役に立たない」という理由だけで処刑したわけではなかった。

太公望は「役人として採用したい」と3度も家を訪れたが、玄関前で門前払いを食わされた。

つまり「三顧の礼」をしたけどすべて無視された

それでブチ切れて処刑したのかもしれない。

諸葛孔明は『韓非子』を読んでいた?

この話と関係ないが、『三国志演義』では諸葛孔明は劉備の「三顧の礼」を受けて軍師として仕官した。

ひょっとして孔明は『韓非子』を読んで太公望の処刑のエピソードを知っていたかもしれない。

三顧の礼を3回とも無視したら、俺も殺されるかもしれない

と思って重い腰を上げて劉備に仕官したのかもしれない。

※今回紹介したエピソードは『韓非子【第三冊】』(岩波文庫 1994) 外儲説右上第三十四(六)より。

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