「自称無職」って何?
笠原容疑者ら逮捕 胴元側と判断、誰を仲介?他選手に波及の可能性も… (2016.4.30 スポニチアネックス)
という記事で、元巨人の投手などが逮捕された野球賭博事件の容疑者の中に「自称無職」という肩書の者がいた。
「自称無職」とは自分で無職と言い張ることなのだろうか?
「無職」と何が違うのか調べてみた。
年収0円でも有職者認定
新聞記事でよく見かける「自称○○」の仕組み (2005.7.13 Excite Bit)という記事によると、「自称無職」の定義は、
職業の自称○○はその職業による収入は関係なく、本人の言っていることを警察や記者が事実確認を取れなかった場合に表記されるらしい。実際には容疑者は警察に拘束されているので警察発表の段階で「自称○○」ならば、警察はウラが取れていないということ。記者取材でも確認が取れなければ「自称○○」という記事になる。
つまり、「自称無職」とは、容疑者本人が「無職」と申告している場合で、警察やマスコミが裏が取れていない状態を指す。
例えば、フリーランスの場合「気象予報士」の資格を持っていたら、気象予報の仕事をしていなくても「気象予報士 ○○容疑者」と報道されるらしい。
気象予報士は国家資格だから、調べればすぐに裏が取れるからだ。
収入があるかどうかは関係ない。
「ブロガー」のように資格が不要な場合は、本当にブログの運営で生計を立てているのか、裏を取るのが難しい。
だから「ブロガー」を「職業」と認定される可能性は低いかもしれない。
「自称」がイヤな人のために
「自称無職」「自称会社員」「自称カリスマ」とか、逮捕されたときに肩書に「自称」という文字を付けられるのが嫌な人は、身分証や資格を証明する書類を常時携帯した方がいい。
会社員だったら社員証を持っておいたほうがいいし、有資格者なら資格を証明する書類のコピーとか。
自営業なら税務署に提出した開業届(控)のコピー(税務署の受領印付)を持っておけばいいかな、と思う。