マイナス金利で「金特需」=1~3月期は過去最高―業界団体 (2015.5.13 時事)
という記事を読んだ。
日欧のマイナス金利政策の影響で金(ゴールド)の需要が増加している。
特に「金の投資信託」への投資が増えている。
発表によると、金の投資信託への資金流入が顕著だった。
ETFで金を買う人が急増
金の業界団体(WGC)のサイトの記事を見てみると投資信託とはゴールドETFのことだった。
2016年第1四半期の金の総需要1290トンのうち、ETFの占める割合は364トンだった。
ゴールド全体の3割近くがETFとなっている。
金は安全資産?
記事の中で気になる記述があった。
日欧の中央銀行がマイナス金利を導入したことで国債への不安が高まり、安全資産の代表格である金に投資家の人気が集まった。
金は「安全資産の代表格」なのだろうか?
「安全資産」と言うと「元本割れしない」というイメージを持ってしまう。
しかし、金は価格変動するし、利息もつかない。
「安全資産」として意味を持つのは、現金、株、債券などの資産価値がゼロになるような「有事」のときだ。
日本国内で戦争や内乱が発生して「着の身着のまま」で海外へ逃げるような事態だ。
「有事」を想定して金を持つならETFではなく金貨やアクセサリーで持っておいたほうが「使い勝手」が良さそうだ。