ブログ「40代貯金2000万でセミリタイア」の記事「2億円以上を貯めて早期リタイアした28歳の女性 リタイア後の彼女の一週間は…」で紹介されていたForbesの記事(英語)を読んでみた。
参照How This 28-Year-Old Retired In NYC With A Net Worth Of More Than $2 Million (2016.11.14 Forbes)
タイトルを訳すと、「28歳・純資産200万ドル(約2億3,600万円)・ニューヨーク在住でどうやってリタイア生活を送っているのか」となる。
28歳で早期リタイアしたハーバード大卒の女性で、現在は純資産225万ドル(2億6,550万円、1ドル=118円で換算)を所有して、夫とニューヨークに住んでいる。
「JP」というハンドルネームで「THE MONEY HABIT」というブログを運営しているそうだ。
わたしが興味を持ったのは、もちろん、「早期リタイア資金をどうやって作って、運用しているか」だ。
「お金」に焦点を当てて記事を読んでみた。
12歳で『金持ち父さん』を読む
彼女が資産運用に目覚めたきっかけは、12歳の時に父親から与えられた本『金持ち父さん 貧乏父さん』だった。
この本を読んで「ビジネスオーナーになりたい」と思ったそうだ。
『金持ち父さん 貧乏父さん』によると、人は4種類に分類できる。
- 従業員 …… 会社員や公務員。収入は安定しているが不自由。
- 自営業者 …… 自分のビジネスを持っている人。収入の安定や保障はない。
- 投資家 …… 不動産投資・株式投資などで不労所得を得る人。労働からは解放されている。
- ビジネスオーナー …… 自分の所有するビジネスを他人に任せ、一切の労働はしない。経済的自由人。
で、「ビジネスオーナー」になるために不動産投資の本を読みあさったという。
まるで、トランプ氏(次期米国大統領)みたい。
ふつうの12歳の女の子なら日本だと「花屋さん」とか「ケーキ屋さん」といった「やりがいのある労働者」になることが「将来の夢」になりそうだが、「ビジネスオーナー」になることを選ぶとは、ただものではない。
ミニマリスト
ビジネスオーナーを目指すというと、ガツガツと金を稼ぐタイプをイメージするが、彼女はそんなタイプではないようだ。
台湾の仏教寺院で夏を過ごし、ミニマリスト的なライフスタイルを身につけた。
「子供の頃から経済的自由を目指し始めた」「支出は最小限でもやっていける」といった「蓄財の基礎」を若い頃にバッチリ身につけた。
親が12歳の娘に『金持ち父さん』を読ませるのだから、親の「蓄財DNA」を受け継いだのかも。
筋金入りの投資家だ。
「消費しない女性」の蓄財力はすごい。
これでお金が貯まらないわけはない(笑)。
26歳で、早くも純資産100万ドル(1億1,800万円)を達成したそうだ。
健康なうちに人生を楽しむ
彼女が早期リタイアした理由に「健康寿命」がある。
記事の中で、彼女は「自分の家族の健康寿命から考えると、自分の健康寿命はあと15~20年」と語っていた。
お金と健康はセットでないと人生楽しめない。
でも、28歳であと15~20年ということは、人生を楽しめるのは40代まで?
早期リタイア成功の方程式
彼女が記事で紹介している方程式も面白い。
低コストで早期リタイア生活を送るための方程式だ。
収入 – 支出 = 貯蓄
貯蓄 + 資産価格の増加 + 税引き後利益 = 種銭(nest egg)
彼女の夫は働いているようなので、勤労収入から支出を引いた残りと、投資からの利益を「種銭」に上乗せしている。
不労所得だけでも十分に暮らしていけるが、夫は働いている。
ちなみに、ポートフォリオは「無リスク資産6割、リスク資産4割」だ。
投資で過度なリスクはとっていない。
「堅実な早期リタイア生活だな」と記事を読んで感じた。
まとめ
- 「消費しない女性」の蓄財力はすごい。
- お金と健康はセットでないと人生楽しめない。
- 低コスト・低リスクな早期リタイア生活をめざす。
- 英語の記事を読むのは疲れる。
※上記は2016年12月17日現在の情報です。