当ブログをKindle本として電子書籍化して約4ヵ月が経過した。
初めは「電子書籍を出しても売れるのか?」と思っていたが、売れている。
ブロガーにとって、「ブログの電子書籍化」は収入を増やす手段として有効だ。
ブログの記事が「水」だとすると、電子書籍は「ボトル詰めされた水」だ。
水はほぼ「タダ」に近いけど、ペットボトルに詰めると1本100円前後で売れる。
電子書籍化とは「ボトル詰めされた記事」を作ることだ。
ここで、「ブログを書籍化(Kindle化)して収益を得る」というプロセスを簡単にまとめてみた。
ブログを電子書籍化したいと思っているブロガーの参考になれば幸いだ。
作業内容を箇条書きにすると次のようになる。
- 目次作り
- 記事の選定
- 原稿の執筆・推敲
- タイトルの決定
- 表紙の作成
- 価格の決定
- ブログ・SNSでの告知
参照:出版プロセス(Kindleダイレクトパブリッシング・ヘルプ)
それぞれを簡単に説明する。
(細かい作業内容については、後述する「参考文献」を参照してほしい)
目次作り
本を作るのに一番重要な作業が、目次作りだと思う。
目次が面白ければ、必ず売れる。
本は全5章で1章あたり記事5本(1本あたり1,000~2,000字程度)で構成する。
必要な記事は25本だ。
全5章で、各章に5本の記事があれば「本の内容が薄すぎる!」という不満は持たれないだろう。
記事の選定
ブログの記事から、面白そうな記事を選んでいく。
選定基準は、何でもいいい。
タイトルを見て「面白そう!」と思った記事でもいい。
特定のテーマに絞ってもいい。
アクセス数(PV)の多い記事から選んでもいい。
逆に、アクセス数が極端に少ない記事を集めて「マニアックな本」を作るのも面白いかも。
原稿の執筆・推敲
原稿の執筆はズバリ「一太郎」を使ってください。
理由は「効率的に執筆」できるから。
参照:Kindle本執筆の生産性向上のために「一太郎2016」を購入
「Word」でも作成できるが、「一太郎」の方が楽だし、ストレスも少なく作成できる。
特にKindleで出版するなら、「一太郎」で原稿を作成するのが一番早いと思う。
Kindleが採用している「mobi」形式で原稿ファイルを作成できるから。
選んだ記事を「一太郎」にコピペして、加筆・修正していく。
原稿の執筆が完了したら、一太郎で作成したmobiファイルをKindle端末に送信してチェックして、納得がいくまで推敲する。
誤字脱字を修正するのはもちろんだが読者に著しい不快感を与える表現・誹謗中傷・差別的な表現等がないかどうかもチェックする。
タイトルの決定
「目次作り」の次に重要なのが「タイトル」だ。
どんなタイトルをつければいいのか……それはわからない。
なので、タイトルを決めるのは最後の最後でいいと思う。
本を作る作業をしていくうちに「ポン」と思い浮かぶ。
表紙の作成
表紙を画像加工ソフトで作成する。
実際に売っている本の表紙を見て参考にする。
どんな表紙を作ればいいのかわからないのであれば無料素材を使ってもいいと思う。
参照:いーブックデザイン
価格の決定
本の値段はいくらにすればいいか。
絶対的な正解はない。
不特定多数の読者に「薄利多売」したいなら最安値の「99円」になるだろうし、固定ファンの購入がある程度見込めるなら、高くてもいいと思う。
価格は「収益の大小」だけでなく「作家としてのステータス」も決めてしまうので「安ければいい」というわけでもない。
だからといって、高すぎたら売れない。
考え抜いて、「最適」と思える値段を決めるしかない。
あと、価格には「顧客の質」を決める機能もある。
「無料」や「99円」を追い求める人々を相手に商売したいのか……。
幸い、Kindleは自由に価格を変更できるので、いろいろな価格で実験できる。
ブログ・SNSでの告知
完成した本をKindleストアにアップロードして販売開始となったら、ブログやSNS(twitter、Facebook等)で告知する。
販売前から「予告」という形で告知してもいい。
ただ、「予告」してしまうと必ず本を出さないとならなくなるから、プレッシャーがかかる(笑)。
告知内容は当ブログの記事を参照してほしい。
参照:ブログ書籍化第3弾『40代で早期退職して5年間セミリタイアしてみた』発売開始
参考文献
最後に、わたしがKindle本を作る際に役に立った本を紹介する。
『一万冊売ってわかった!電子書籍を売る方法』(森山たつを著)
『一太郎で始める電子出版 2016: リフロー & 固定レイアウト Kindle & EPUB』(はるかぜ著)
『作家になって毎年1億円稼ぐ』(石井貴士著)
『フリーランス入門・どう稼ぐ? 一生就職しない生き方 桜風涼の実用本』(桜風涼著,わたなべけんいち編集)
『作家の収支』(森博嗣著,幻冬舎新書)
『文は一行目から書かなくていい ― 検索、コピペ時代の文章術』(藤原智美著,プレジデント社)
『調べる技術・書く技術』(野村進著,講談社現代新書)
『「知」のソフトウェア』(立花隆著,講談社現代新書)