お金はないけど早期退職したい、しちゃった場合どうすればいいか

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サラリーマン投資家のブログをいくつか読んでいると「会社を辞めたい、でもお金が足りない」と愚痴っているのをよく目にする。

わたしもサラリーマン時代に同じ愚痴を何百万回も言っていたのでよくわかる。

「会社を辞めたい、でもお金が足りない」と思う原因は次の3つに集約できる。

  • 会社を辞めたら、収入がなくなる
  • 好きなことをやっても、収入に結びつかない
  • 収入源が株式投資だけでは不安

わたしが早期退職した実体験から言えば、上記の3つは「妄想」に過ぎない。

怖がりすぎ。

というか、自分を過小評価しすぎ。

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会社を辞めるのは怖いけど辞める

先日、『孤独論 逃げよ、生きよ』(田中 慎弥(著), 徳間書店, 2017)という本を読んだ。

本書は「早期退職・早期リタイアを考えてるけど、怖くて実行できない」と思っているサラリーマンにおすすめ。

お金がないけど会社がイヤで早期退職しちゃった(笑)、これからどうしよう」と思っている人も将来への自信がわく本だ。

芥川賞作家である著者は、高校を卒業後しても就職せずに実家に引きこもる。

読書をしたり売れない小説を書いたりといった「早期リタイア生活」のような日々を33歳まで送っていた。

本書によると「会社を辞めたいけど辞められない」人のメジャーな主張は、

生活していくためには仕方がない。周囲や社会と足並みを揃えて仕事をすることで対価を得て、生計を立てているのだ

だ。

「本当は会社を辞めたいけど、生活費を稼ぐためには辞められない!」と言われたら、著者も「反論できない」と言っているが、それでも次のように反論する。

いや、そこなのです。だからこそ、です。仕事だからやっている。かてを得るために同調し、独りの時間すら持たず、好きなことに目をつむる。端的に、それではつまらないでのはないか。人生はたいへんである。ならばせめて、少しでもやりたいことをやれたほうがいい。おもしろいほうがいい。

本当に逃げたいのなら、愚痴ではなく、本心で辞めたいのなら、いますぐに辞めた方がいい。

「お金が足りない」なんて言い訳しないで。

「お金が足りない」と思い込むのは単なる「妄想による思考停止」でしかないのだから。

逃げたあとにやるべきこと

本書のいいところは「会社がイヤなら今すぐ逃げろ!」で終わっていないところ。

無責任な早期リタイア論とは一線を画す本になっている。

「会社を早期退職して、何をすればいいのか、どう考えればいいのか」まで、ちゃんと提示している。

お金の心配はあるけど、勇気を出して退職願を出した。

無事に逃げることができた。

さて、そのあと、どうする?

これ以上書くとネタバレになっちゃうので、詳細は本書を読んでほしい。

ここに至って、あなたは奴隷ではなくなります。そしておのずと未来に向けて進みはじめます。

●目次

はじめに
第一章 奴隷状態から抜け出す
第二章 便利さと生きづらさ
第三章 孤独であること
第四章 なぜ読書が必要なのか
第五章 やりたくないことはやるな
第六章 職業とは
おわりに

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