小説『検索刑事(デカ)』(竹内謙礼(著),日経ビジネス人文庫,2016)を読んだ。
本書では、ブログやサイトの運営で「検索エンジン経由のアクセスを増やす方法」を推理小説形式で学べる。
検索エンジン経由のアクセスを増やす……つまりSEO(検索エンジン最適化)についての知識と実践法が身につく。
かつては「サイトにキーワードを大量に埋め込んで、外部サイトからリンクを大量に貼りまくる」という行為で「検索結果の1位」をとれた時代があったそうだ。
しかし、最近ではそんな安易な方法は通用しない。
では、どうすればいいのか。
6ヵ月以内に検索結果1位を獲得せよ
本書のあらすじはこうだ。
IT企業の社長が公園で死体で発見された。警察は事故と事件の両面で捜査していた。
ある日、管轄の警察署の捜査担当者宛に一通の脅迫状が届く。
「『羽毛布団』のキーワードを使って、6カ月以内にグーグルの検索結果で1位を取りなさい。さもなくば、もう一人天誅を下す」
多忙を極める警察は、脅迫状の捜査と「サイト作成」を新人女性刑事の京丸に任せる。
サイト作成というのは「『羽毛布団』というキーワードで検索結果1位を取れるサイトを作れ」ということだ。
京丸はサイバー犯罪やSEOに詳しい高校生の瀬尾に協力を求め、捜査と「検索結果1位を取れるサイト作成」を開始する。
地道に優良コンテンツを作り続けるしかない
検索結果1位を取れるサイトを6カ月で作ることができたのか。
どうすれば、検索結果1位が取れて、アクセスが殺到して、儲かるサイトができるのか……具体的なノウハウは本書で確認してほしい。
本書を読んで感じたのは、「結果が出るSEO」は個人でできるような「軽い作業」ではないということだ。
優秀な人材、潤沢な資金、膨大な知識、そして長い長い労働時間が必要な「過酷な仕事」だ。
では、知識・資金・労働時間の制約がありまくる「個人」が「優良サイト」を作るにはどうすればいいのか?
わたしの場合は「”優良セミリタイアブログ”を作るにはどうすればいいのか」、という問いになる。
具体的なノウハウは、本書を参照してほしい。
が、ヒントを言えば「検索エンジンの裏をかくような不正はせず、地道に読者のためになるコンテンツを作り続けていく」のが一番の早道だ。
と本書を読んで思った。
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「検索エンジンにも読者にも喜ばれて、結果としてアクセス数や収益を伸ばすにはどうすればいいのか」について興味がある人には一読の価値がある。