先日、こんな営業電話がかかってきた。
「K電力ですが、電気料金がお得になるプランのご案内です」
「K電力」といえば、関西地方の大手電力会社だ。
以前、社長・会長など役員や幹部社員が多額の現金や菓子箱に入った小判などを受領して問題になったと記憶している。
大手電力会社の社員が、一般家庭に営業の電話をかけるか?
うーん、怪しい。
速攻で断る
K電力のような大手企業が、自社の社員に不特定多数の個人に営業電話をかけさせるなんて、ちょっと考えられない。
理由は「割に合わない」からだ。
日本の大手企業の社員は一般的に高給取りだ。
高給取り社員に、成功率が低い飛び込みの営業電話をかけさせるような非合理的なことをさせるわけがない。
百歩譲って、K電力が一般家庭に片っ端から営業電話攻勢をかけるとしても、下請けに委託して丸投げするだろう。
とわたしは思い「興味がないのでお断りします」
と、速攻で返答した(時間がもったいないし怪しいので)。
コミュ障?
わたしの返答に対して、営業電話をかけてきたK電力を名乗る者(若い男性の声だった)から、何も返答がなかった。
数秒間の沈黙……。
電話口の沈黙は数秒が永遠に感じる。
そして、「プツッ」と電話が切れる音がした。
え。
あんた「コミュ障?」。
ふつうなら「お時間を取らせてすみませんでした」とか言って、相手が電話を切るまで待つんじゃないのか?
参照ビジネスの電話の終わり方1位「相手が切るまで待つ」(マイナビウーマン)
名乗った企業名の大きさと、電話応対のレベルの「落差」に驚いた。
コミュニケーション能力と誠実さがゼロの営業電話(もしくは詐欺電話)にびっくりした2020年猛暑の夏だった。
読者のみなさまも大手電力会社を名乗り「電気料金が安くなる」みたいな営業電話がかかってきたら注意してください。個人情報(氏名、住所、電話番号、クレジットカード番号、検針票の内容等)を教えるのはNGです。
参照電気料金が安くなるという電話詐欺に騙されないためのチェック項目(エネインフォ)
参照電力・ガス小売全面自由化に関する情報(消費者庁)