小泉俊昭著『電子書籍でベストセラー作家になろう Kindleセルフパブリッシング入門』を読んだ。
一番「目からうろこ」だったのは「紙の本がなぜ200ページ前後なのか?」ということだ。
本書によると、
書店に置かれる
から、らしい。
つまり、
ページ数が少ないと、
背表紙が薄くなりすぎて本のタイトル文字が小さくなってしまい、棚に埋もれて目立たず、手にとってもらえる確率がかなり低くなります。
確かに、あまりにも薄すぎると、背表紙が狭すぎて本のタイトル名を印字できない。
一方電子書籍は上記のような紙の本の制約がない。
本当に価値のある情報であれば、10ページでもお金を出して買ってくれる人はいるでしょう。
と電子書籍の利点を説く。
米アマゾンにはKindle Singlesという短めのKindle本のカテゴリーがあるらしい。
本当に10ページで出すなら、よほど役に立つことを書かないといけない。
Kindle出版で素人がやりがちな過ち
Kindleでは素人でも誰でも出版できるが、その手軽さゆえに犯してしまう過ちがあるらしい。
それは、
素人が思いつくままに書いてしまうこと
これは売れないとのこと。
なぜなら、
なぜ売れないかというと、他人からの視点がないからです。他人が読んで面白いか、感動するか、役に立つか、という視点から文章を書いてないからです。
つまり、人気がある個人のブログであっても、編集せずに時系列順のままKindleに投稿してもダメ、ということだろう。
読者がKindle本に求めるもの
それは、
その本にしかない価値
ネットで無料で転がっている情報をKindle本にしても星一個の評価が殺到して怒られるだけだろう。
ブログを書籍化するにしても編集、章立てをキッチリ行って読みやすい構成にしなくてはいけない(一部ブログで、書籍化したという理由でネットから記事を削除してしまうものもあるが、個人的にはあまり気持ち良くない)。
Kindle本の作り方、売り方が体系的に詳しく書いてある
もしKindle本の出版を考えているのなら、本書は必ず役に立つと思う。
エディター「Sigil」の使い方、KDPへの投稿の仕方、本の宣伝の仕方など、かゆいところに手が届く内容だ。
ネットの無料情報を参考にしてKindle本を作ることはできるだろう。
しかし、Kindle出版の初心者や、出版方法のノウハウ集めに時間を取られたくない人は本書のようなKindle出版について体系的にまとめた本を活用したほうが、結果的には時間とお金の節約になると思う。