不況時ほど会社員よりもフリーのほうが安定している

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分散投資よりも収入分散


雇用が不安定な時代は、収入源を分散させることが最強の戦略だ。

永江朗著『書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)』を読む。発行日は2009年11月13日、デフレ不況のまっただ中だ。

著者は、不況の時代ほど、会社員よりフリーのほうが安定していると説く。図解すると、次のようになる。

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例えば、A社が倒産したとする。A社の社員は、A社から支給される給与が唯一の収入源なので、倒産と同時に無収入となる。

一方、A・B・C社と契約しているフリーは、A社が倒産しても、B・C社からの収入があるので無収入とはならない。A・B・C全社が同時に倒産するというのは確率的に低い。

投資の世界ではリスク低減の手段として分散投資があるが、個人が生き残るには収入を分散させることだ(といっても、普通のサラリーマンが本業がコケても生きていけるだけの複数の収入源を持つことは難しい?)。

柔軟性のある個人が生き残る


固定費が多い会社より、支出を柔軟に調整できる個人のほうが安定している。

先日、好きだった書店が閉店してしまいました。理由は売上の低迷です。しかし、お客さんが全然いなかったわけじゃない。売上がゼロになったわけではないのです。だけど家賃が高かった。売上から商品の仕入代金や家賃を払うと、従業員に払うお金がなかった。だから閉店してしまったのです。会社には家賃だの人件費だの、削りようのない出費があります。

個人の場合も、衣食住にお金がかかります。でも会社よりは柔軟性がある。仕事が減って、収入が減ったら、出費を減らして調整することができる。家賃の低いところに引っ越す。電気代をなるべく使わないよう、省エネにつとめる。いままで外食が多かったのを、自炊中心にする。クルマを持っているのなら手放して自転車にする。シーズンごとに買っていた洋服を我慢する。


個人であっても固定費が高い家計は破綻しやすい。固定費が高いということは生活レベルが高く、上記の引用のように、収入が減った場合にすっぱりと生活レベルを下げることができないためだ。生活レベルを下げるって意外に難しい。

早期リタイアの場合、支出は自然に下がった。サラリーマン時代に出費を強制されていた費目がなくなり、支出は半分以下に下がる。

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