わたしは、ブログは「匿名でないと好きなことは言えない」ので匿名でいいと考える。本名だと、ブログは毎日天気の話題になるだろう。管理人が本名か匿名かなどはどうでもよく「何を言っているか」が大事だと思っている。
ブログは本名、匿名どちらが良いのか、という議論は、
・本名=「誰が言ったか」が重要
・匿名=「何を言ったか」が重要
のどちらか、ということだ。
上記の2つの意見をそれぞれ主張しているブログを見てみる。
“本名=「誰が言ったか」が重要”説
これだけ色々な人が情報を発信していると、情報が本当に正しいかどうかが怪しくなってきます。以前は情報自体に価値があったのですが、現在は「情報が誰から発信されているか」が重要になってきているのです。
ネット上で影響力を持っていくには、ただ漠然と情報を流すだけでは、だれも振り向いてくれません。これまでは検索エンジンが幅を利かせていたため、良い情報さえ流していれば、検索エンジンを通して、きっと誰かが発見して、認めてくれるという期待がありました。残念ながら、そのような時代は終わりを迎えています。
これは「発言内容に中身があっても、発言者が信頼できなければ意味がない」という意見だ。
“匿名=「何を言ったか」が重要”説
「誰が言ったか」よりも「何を言ったか」のほうが大切だ。
これはネットに限らない。
私たちは「誰が言ったか」に影響されやすい生き物だ。発言の内容にきちんと向き合うのではなく、発言者の人となりを気にしがちだ。権威的な人物の言葉であれば安心するし、そうでなければ耳をかさない。
私たちは、そうやって生きてきた。
権威の言葉を信用して、血液製剤は安全だと思っていた。原発の事故などありえないと考えいた。いざ事故が起こったら、今度は放射能汚染の「権威」を探した。一部の人々はヒステリーに陥って、あらゆる権威の発言を全否定するようになった。「科学者の言うことなど信用できない」というあれだ。いずれにせよ「誰が言ったか」を気にするあまり、「何を言ったか」に目を向けていない。
私たちは「誰が言ったか」に振り回されてはいけない。
「何を言ったか」に、きちんと向き合わなければいけない。
これは「発言者を信頼できても、発言内容に中身がなければ意味がない」という意見だ。
本当は「発言内容に中身があり、発言者が信頼できる人」がベストなのだろうが、これは太平洋(ネット上)でメダカ捜索になるので、そこまで高望みはしない。
わたしは、自分が匿名でブログ運営している以上、「何を言ったか」を重要視する。ネット上の文章を読む時に「匿名だから信頼しない、本名だから信頼する」という基準で判断したことはない。
有益な情報を持っているが、いろいろな事情で匿名のほうが情報発信しやすい、という人は確実に存在する。もし「本名でないとダメなのか」という理由でその人がネット上で情報発信するのをあきらめてしまったら、そちらのほうが世の中にとって損失なのではないか。