「温室効果ガス」といえば二酸化炭素やメタンをイメージしていた。
が、中学理科の本『発展コラム式 中学理科の教科書 改訂版 生物・地球・宇宙編』(滝川 洋二 (編集), 石渡 正志 (編集), 講談社ブルーバックス, 2014)を読んで、もっと強い温室効果ガスがあるのを知った。
この温室効果ガスは人類がコントロールして減らすことができない。
残念だが。
最強の温室効果ガス
その温室効果ガスの名は「水蒸気」だ。
実は、最も強い温室効果ガスは水蒸気です。大気中の水蒸気量は、二酸化炭素のように人間の活動によって増えたりしませんし、水面から勝手に蒸発していくので、水蒸気量を制御することは不可能です。
出典本書 p. 258
人間が水蒸気を減らすのは不可能だから、地球温暖化を防ぐには制御可能な「二酸化炭素」や「メタン」などを減らすしかないのだ。
水蒸気は温室効果ガスから除外
最強の温室効果ガスである水蒸気の量は、人類がコントロールできない。
いわゆる「温室効果ガス」から水蒸気は除外されている。
人間活動によって増加した主な温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがあります。水蒸気には大きな温室効果がありますが、水蒸気の大気中の濃度は人間活動に直接左右されませんので、人為起源の温室効果ガスとしては扱いません。
なので、メディアには減らすべき温室効果ガスとして「水蒸気」は登場しない。