平均金融資産保有額を様々な類型でランキングしてみた。
出典:「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成24年)」、金額(万円)
下記のランキングを総合すると、日本人のお金持ちのプロフィールは、
「私は四国在住の60歳代です。職業は農業で、妻と両親と同居しています。年収は1,200万円以上です。家は持ち家です。」
となる。
■年齢別
①60歳代 2,175
②70歳以上 1,896
③50歳代 1,524
④40歳代 962
⑤30歳代 600
⑥20歳代 365
子育てが終わる50代、定年退職金がもらえる60歳代が突出している。
■産業別
①農林漁鉱業 2,143
②無回答 1,786
③宿泊業、飲食サービス業 1,677
④その他サービス業 1,625
⑤公務、教育、電気水道業 1,533
⑥製造業 1,406
⑦医療、福祉 1,241
⑧卸売業、小売業 1,145
⑨建設業 1,052
⑩運輸業、郵便業 860
衰退産業と思われている農林漁鉱業がトップ。意外だった。
■年収別
①1,200万円以上 4,738
②1,000~1,200万円未満 2,349
③750~1,000万円未満 1,970
④500~750万円未満 1,531
⑤300~500万円未満 1,278
⑥収入はな い 1,253
⑦無回答 1,229
⑧300万円未満 1,096
年収と金融資産額はほぼ比例しているが、年収300万円未満でも平均金融資産は1,000万円を超えている。
■持ち家、非持ち家別
①持 家 1,661
②非 持 家 1,079
非持ち家なら、持ち家の代わりに金融資産で保有しておくべきだが、、、。
■世帯類型別
①世帯主夫婦と親のみ 2,221
②世帯主夫婦のみ 1,790
③その他・類型不能 1,552
④世帯主夫婦と子のみ 1,311
子供がいると金融資産形成は難しそうだ。子なしで親と同居していれば効率的に金融資産を作れるのかも。
■就業者数別
①就業者なし 1,937
②その他就業者あり 1,758
③無回答 1,612
④配偶者のみ就業 1,525
⑤世帯主のみ就業 1,446
⑥世帯主と配偶者のみ就業 1,169
これは、「就業者なし」層に高齢者が多いため金額が大きくなっていると思われる。
■市郡規模別
①20大都市 1,631
②中 都 市 1,540
③小 都 市 1,523
④郡 部 1,362
大都市ほど金融資産が多い。逆に田舎ならそれほど金融資産がいらないのかもしれない。
■地域別
四 国 1,953
関 東 1,857
中 部 1,629
北 陸 1,567
近 畿 1,472
中 国 1,285
九 州 1,204
東 北 1,137
北 海 道 1,090
四国が堂々のトップ。四国には大都市がないのに20大都市平均を上回っている。東京、大阪、名古屋も貯金では四国には勝てない?