日経電子版(2012/5/23)の記事「「私、早退(早期退職)します」 実現への覚悟と準備」にリタイア年齢、退職金、貯蓄額から必要な収入を算出する早見表が掲載されていた。
退職したい年齢・退職金・退職時の貯蓄をもとに、退職してから年金受給開始年齢(65歳)までに必要な支出額(月額)が一瞬で分かる早見表だ。
もし、早見表で計算した支出額で不足なら、不足分は働くなどして調達する必要がある。
具体的な金額
記事の例では「退職年齢50歳、退職金1,000万円、貯蓄1,500万円で生活費が月額25万円」の場合、年金支給開始まで食いつなぐには「月収11万円」が必要となる。
試しにエクセルで計算してみた。
ただし、この例では65歳で貯金がなくなってしまうので注意。
「シングルだから月25万円も必要ない、収入なしでやっていきたい」、という場合は、月額14万円以下(25万円-11万円)でやりくりできれば収入は必要ない。完全リタイアできる。
都会でも年100万円で生活できる
「月額14万円(年額168万円)なんて田舎か外国にでも引っ越さないといけないのでは?」と思っている人は下記の本のように都会(神奈川県川崎市)で年100万円で早期リタイア生活を送っている人を紹介する。
本書によれば、著者は東大卒業後大手酒販メーカーに入社したが、30歳でリタイアする。
リタイア資金は、当初は親が残したマンションの賃料収入だ。
やがてマンションが老朽化して賃貸に出せなくなって、マンションを売却する。
売却後は、貯金を取り崩しながら生活しているみたいだ。
本書を読む限り、「無理な節約」をしている感じはまったくない。
工夫次第で年100万円以下でここまでぜいたく(?)な生活が送れるのかと感心した。
もし年100万円で生活できれば上記の記事のモデルケースでは、年金受給年齢時点で1,000万円残っていることになる。
早期リタイアも「初期投資と工夫」次第で生活レベルを維持しながら費用をぐっと下げることができると強く思った。