私の先輩の話だが、会社員として仮面浪人し続け40歳で教師になった人がいる。彼は教育学部を卒業して教師になろうとしたが、採用試験に合格せず、会社員になった。在職中に何度も採用試験を受けて、やっと40歳のときに合格して、光よりも速く退職願を提出して辞めていった。教師を目指している人にとっては、なかなか教師の道というのは捨てがたいのだろう。
私が勤務していた会社だけかもしれないが、教員採用試験浪人というのは以外に多い(特に教育学部出身者)。早い者だと入社2,3年で採用試験に合格して去って行く者もいるし、20年以上ずーっと会社に残って試験を受け続けている者もいる。教えることができれば何でもいい、というわけではなく、公立や私立の文科省お墨付きの学校でないといけないらしい。
教育学部出身の浪人でなくても「そうだ、教師になろう」と思い立ち、働きながら通信制大学で教員免許をとって教師になった者もいた。
下記ニュースのように、今後採用枠が増えていくみたいなので、会社を脱出して教師の道に行く者が増えてくるかもしれない。でも、そんなに教師っていいのかな、と教師と良好な関係を築けなかった者として不思議に感じる。
少人数教育などに教員3万人余採用へ http://t.co/3LOx3n7hAB #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) August 22, 2013
PS.私の高校時代の理科教師も元メーカーの技術者だった。学校を卒業してすぐ教師になった者より、「会社員→リストラ、リタイア→教師」の方がいい教育者になれるのではと思う。 (2013/8/24追記)