数学ができないと罰金を取られてマスコミにさらされる

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数学ができないというだけで、罰金を取られた上にテレビに顔をさらされる。こんな人権侵害、あっていいのか。

「年末ジャンボ宝くじ発売開始」(NHK)を見ていると、背筋が凍る思いがした。テレビでもニュース映像が流れていたが、客の顔にモザイクをかけることなく放映し、堂々とインタビューに応じていた。

去年1等の当選が3本出ている東京・銀座の売り場では、午前8時半の発売開始を前に、およそ1000人が行列を作りました。
10か所ある窓口のうち、特に「1」の番号の前に長い列ができ、最も早い人は1週間前から並んでいた ということで、発売が始まると次々と宝くじを買い求めていました。


特定の売り場で買えば当たりやすいということはない。早く買えば当たりやすいということもない。

目黒区の60歳の男性は、「アベノミクスで景気がよくなったと言われているが、自分のところには回ってきていないので、当てて旅行に行きたいです」と話していました。


宝くじをあてにするより、お金を積み立てて行ったほうが確実だ。

ことしは、この宝くじとは別に1等の7000万円が80本ある「年末ジャンボミニ7000万円」という新たな宝くじが初めて発売され、「1等を当てたい」という人たちの夢が広がっています。


賞金を増やしたり、当選確率を増やしたりして宝くじの売上増をもくろむというのは、「増税」に等しい行為だ。年末は宝くじでむしり取られ、来年4月からは消費増税でむしり取られる。そんなに税金を払うのが好きなのか、お金に嫌悪感を持っているのか。

宝くじを買うお金を貯金や投資に回していれば、少しだけ数学と税制の勉強をしていれば、こんな寒空の下、無意味な行列に加わる必要はなかったのではないか。

所得レベルの低い層がより多くの宝くじを買い、したがってより多くの「目に見えない税金」を支払っていることは厳然たる事実である。その逆進性たるや消費税も真っ青となるほどである。

谷岡一郎著『ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)

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