幸という漢字の成り立ちは、
手にはめる手かせを描いたもので、もと手かせの意。手かせをはめられる危険を、危うくのがれたこと。幸とは、もと刑や型と同型のことばで、報(仕返しの罰)や執(つかまえる)の字に含まれる。
『漢字源』(学習研究社)
「手かせ」というのは今で言う「手錠」だから、もとの意味は「幸せ=逮捕されなくてよかった」ということだ。
プラスになることを喜ぶ、というよりマイナスにならなかったことにホッとする、というのが「幸せ」だ。
株やFXで儲けるより、預金で元本割れを防ぐことが「幸せ」。