新年あけましておめでとうございます
投資による金融資産運用を本格的に考えるきっかけになった一冊が、木村剛著『投資戦略の発想法』。
サブタイトルが「ゆっくり確実に金持ちになろう」だった。出版年は2001年。本書で学んだことはつぎのとおり。その後に無数に出版される「投資本」に書いてあることはほぼ本書に網羅されていた。
ゆっくり金持ちになる方法
- 金融資産のバランスシートを作る
- 生活防衛資金を確保する
- 本業をしっかりとやる
- 分散投資する
- 借金してまでマイホームは持たない
※本書の著者は日本振興銀行への金融庁の検査忌避の疑いで逮捕・起訴される(Wikipedia)。
本書で学んだことは「無理して儲けない」ということだ。自分のリスク許容度を守りながら、ゆっくりと着実に資産を増やしていく。うまい儲け話があってもほぼ100%詐欺なので近づかない(あっと言う間に儲けられるなら、あっという間にすべてを失うこともある)。
理想のセミリタイア
理想のセミリタイア生活は『となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則』のような、金融資産はたくさんあるが、質素倹約に努めて平穏な日々を過ごすこと。
市場は信念を持たない弱者を容赦なくたたきつぶします。とくにいまのように時代が激しく揺れ動くとき、自分の中に頼れる何かがない人はサバイバルしていけません。会社に寄生しておきながら、「株式投資のほうでも成功したらいいな」などと考えていたら、いつまでたっても自分の中にサバイバルの基盤はできてきません。そういうどっちつかずの考え方自体が、すでに人生のポートフォリオ勝負に負けているのです。
『投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう』p.90
「サラリーマンとして成功できそうにないから投資家として成功したい?甘えるな!」
サラリーマン時代に本書を読んだとき、著者がそのように言っていると読めた。