国民年金基金の保険料が値上げされ、予定利回りが引き下げられるそうだ。
医師や弁護士、自営業者らを対象とする公的年金制度の国民年金基金は、4月以降に新規に加入する人の保険料を平均で7%程度引き上げる。保険料を払う加入者が減る一方、年金を受給する人が増えて財政が悪化しているため。加入者に約束する予定利回りはいまの1・75%から1・5%に引き下げる。(2014.2.16 日経)
わたしは退職後に国民年金基金に加入しているので他人事ではない。予定利回りが1.75%といえば、一見高金利な印象だが、将来インフレがすすんで普通預金でも年利1.75%を上回るようになれば「逆ざや」状態になる。
わたしが国民年金基金に加入するにあたって想定したリスクは次の3つ。
①思ったより長生きする
国民年金基金は終身年金なので、長生きすればするほど収入が上がる。
②低成長が長期間続く
インフレ率があまり上がらず、平均で1~1.5%程度のインフレ率になることを想定。インフレ率が上がらなければ、国民年金基金で十分ということになる。
③想定外の収入がある
国民年金基金は掛金を全額「経費」として控除できる。想定外の収入があり、課税所得が上がった時に使える。
上記のような想定が外れて、インフレ率が上がったり、早死にしたりして「損」する場合がある(早死すればお金の心配は不要だが)。もし想定外の事態になっても別の資産でリスクを回避する。
<参考>
国民年金基金についての私的提言(橘玲公式サイト)