役所の予算は年度末までに1円残らず使いきらないといけない。
この「鉄の掟」があるため、予算が余りそうになると無理に使おうと躍起になる。
民間企業ならば予算内におさめれば評価され、余った予算は翌年度に繰越できる。
なぜ役所はダメなのか?
予算の繰越しは憲法違反?
『検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む 』(倉山満(著), 光文社新書, 2012)によると、
「役所の予算も翌年度繰越を可能にして無駄使いを減らそう」
と旧大蔵省が動いたらしい。
しかし、内閣法制局は「予算の翌年度繰越は憲法違反!」として却下した。
根拠は日本国憲法86条。
第八十六条 内閣は、毎会計年度の予算を作成し、国会に提出して、その審議を受け議決を経なければならない。
ムダをなくす改憲
税金のムダをなくす改憲なら、すんなり受け入れられそうな気がするのに。