自宅からロボットを操作して人間の代わりにロボットが会社に通勤して勤務する……こんなことが実現するのではないか。
軍事の世界では、パイロットが地上で遠隔操作する無人偵察機、無人攻撃機が実用化されている。
Amazonは無人の飛行機で宅配する構想を打ち出している。
海運の世界でも無人貨物船構想があるそうだ。
ロールスロイスが無人貨物船を検討している。地球の大洋をたくさんの商品を積んで航行する船団を、陸地にいる船長がバーチャルリアリティー設備を使って操舵する。言い換えれば、明日の無人幽霊船伝説はもはや何の恐怖も呼ばない。
ロールスロイスのドローン貨物船が、明日の海上を支配する(2014.2.26 TechCrunch)
サラリーマンの世界でも社員が自宅でドローンを遠隔操作して働くようになるのでは、と想像する。
仮に「ドローン社員」と名付ける。
ドローン社員は飛行機能があるのでそのまま会社まで「飛んで」通勤する。
ボディは社員そっくりに作ってある。
ドローンは自宅からPCやスマホのような端末で操作する。
会社に到着して、同僚のドローンと出会ったら端末のマイクに向かって「おはようございます」と言うと、ドローンのスピーカーから「おはようございます」と声が出る。
会議の時間になるとドローンを会議室まで移動させる。
ドローンは社員そっくりに作ってあるから、まるで人間が会議しているのとまったく同じ光景を見ることができる。
会議の資料は自動的に端末にダウンロードされる。
昼休みは社員食堂に行く。ドローン用の充電器が置いてあってドローンに搭載されているバッテリーに充電する。
仕事が終わるとドローン同士で「飲み会」に行く。
ドローン向けの「居酒屋」にはこれまた充電器が置いてあって、ドローンのバッテリーに充電しながら会話に花を咲かせる。
「カンパーイ」の声の後に充電器のプラグをドローンに差し込みスイッチオン。
充電をちゃんとしておかないと帰りにバッテリー切れで立ち往生して帰れなくなる恐れがある。
残業のし過ぎによるバッテリー切れも問題になっている。
以上はすべて妄想だが、人間が直接通勤する必要がなくなれば、満員電車や無用なストレスから解放されるかもしれない。