「早期退職」というキーワードで検索すると、Googleの1ページ目に当ブログ(soutai40.com)が表示されるようになっていた(2014.4.27 20:20現在)。
独自ドメインにしたせいか??
他のサイトを見てみると、「早期退職」がネガティブなイメージでとらえられているケースが多い。
業績が悪化してリストラの一環として「早期退職制度」に応募して仕方なく退職すること
これが一般的な「早期退職」の定義だ。ネガティブなイメージだ。
早期退職して後悔するケース
早まって40代で早期退職して後悔しているケースが紹介されていた。
40代半ばで早期退職した50代後半の男性の相談を受けた。「そのまま会社に続けていられたのに、深く考えもせず40代で早期退職してしまった。新しい職場はすぐに見つかると甘く考えていた。現在の給与は以前の半分、残った人は今も以前と同じように働いている。 もっと粘って続けていればよかった」と。後悔しきりの男性は弱々しくつぶやいた。
切羽つまった退職なら仕方ないが、居心地悪くても勤められる可能性があるなら、厚生年金の加入期間も考えて粘れるだけ粘るたくましさも、今の世では必要かも知れない。 今回は障害年金については触れなかったが、早期退職し国民年金加入中に初診日がある病気等で障害等級に該当した場合、家族の負担は予想以上だ。妻が専業主婦世帯も多く、一般的に、住宅ローンがあり、子の教育費が一番必要な40代のお金と心のリスク管理は、まさに待ったなしと言えよう。
出典第29回:早期退職の見えないリスク ~ 年金のこと知っていたら、退職は先延ばししていたかも・・・(節約ライフプラン)
この相談が深刻なのは、会社にいる動機が「お金」だけだからだ。
「お金だけ」のために仕方なく働く?
「お金」に言及している部分を抜き出してみる。
「新しい職場はすぐに見つかると甘く考えていた。現在の給与は以前の半分」
「厚生年金の加入期間も考えて粘れるだけ粘るたくましさも、今の世では必要かも知れない。」
「妻が専業主婦世帯も多く、一般的に、住宅ローンがあり、子の教育費が一番必要」
早期退職するかどうか以前に、お金だけのために会社にしがみつき続けることがいちばんの不幸だ。
「会社の仕事は楽しく、居心地がよかったのに、早まって退職してしまった」というのなら「後悔」する気持ちはわかる。
退職して10年くらいで「お金が足りない」と会社を辞めたことを後悔するのは、後悔というより初歩的な計算ミスだ。
早期退職後も「専業主婦・住宅ローン・子ども」という特権階級レベルの三種の神器のコストを払い続けることが妥当かどうか、検討すべきだったと思う。
大きな固定費を抱えながら退職するのはリスクが高い。
早期退職して後悔しないために
「後悔しない早期退職」を目指すなら、次の3点について考えるべきだ。
- お金のためだけに会社にしがみつくことは、幸せなのだろうか?
- 今、支払っているコストは妥当なのか?(専業主婦・住宅ローン・教育費)
- 無収入でも何年か生活できる貯金はあるか?
上記のような「後悔するケース」は、最悪の事態を想定してエクセルや「逃げ切り計算機」でシミュレーションすれば、ある程度防げる。
家計に「ストレステスト」を実施して、どれくらいまでの悪い事態に耐えられるか、事前に確認すればいい。
お金の心配をせずに、自由を求めて計画的に早期退職する「ポジティブな早期退職」が広まればいいのに。