早期退職するためには、まず「辞める」と強く決意する。
愚痴レベルではダメだ。
次に退職後の生活費が大丈夫であることを確認する。
そのために今すぐできる3つの方法を紹介したい。
退職日を決める
まず、いつ辞めるのか、何年何月何日付で退職するのかを決める。
最短なら、2週間後。
「月末退職」にこだわるのなら、月末まで2週間以上あるなら今月末。
そうでなければ翌月末がいい。
退職予定日……これを決めずに「辞めたい」と愚痴っているだけでは無駄な時間が過ぎて行くことになる(経験あり)。
まずは何年何月何日付で退職するのか、決めて紙に書きだそう。
退職日を紙に書き出せば、心と体が「退職」に向かって動き出す。
退職予定日をブログやSNSで公表するのも効果大だ(ただし、本名で公表しない方がいい)。
本気で辞める気がなければ、他の同僚以上に今の仕事に全力を尽くそう。
退職のあいさつを書く
退職日には同僚や取引先にメールで「退職のあいさつ」を送る場合がある。その草稿を書いてみよう。
できれば、退職日当日に送信する「建前のあいさつ」と、本当の退職理由を書いた「本音のあいさつ」の2通を書いてみよう。
「本音のあいさつ」は誰にも見せない。だから、退職する本当の理由と、辞めてから何をするのか、何をしたいのかを書く。
参考記事:2通の退職あいさつメール
退職後の資金シミュレーションをする
退職後の生活に一番必要なのは「カネ」だ。
せっかく辞められたのに「資金不足」で泣く泣くイヤな仕事をするということになれば、意味がない。
前職以上に劣悪な環境で働く羽目にならないようにしたい。
資金不足のままフライング退職して「無一文になる悪夢」にうなされながら生きるのもいやだ。
退職後の収支計画をシミュレーションして、無理なく生活できるかどうか確認しておこう。
おすすめのシミュレーションツール
早期退職希望者の定番ツールだ。
「逃げ切り」という名前のとおり、雇われ仕事から逃げて死ぬまで逃げ切るためのシミュレーションができる。
アベノミクス対応でインフレ率も入力できるようになった。
日経BP社の「PC Online」の記事「資金を取り崩すなら」で紹介されているエクセルシート。例えば「月20万円で20年間暮らすために必要な貯金と運用利回り」を計算できる。
参考記事:45歳で早期退職して遊びながら月20万円でのんびり生活する
上記のツールで「悲観的な条件」を入力して、納得いくまで何度もシミュレーションしよう。「2013年なみの歴史的な株高が10年続く」ような楽観的な予測はしないことだ。
理想は利息・配当金・賃料で生活できる「経済的自由」だが、貯金だけでは不足する場合、どうやって穴を埋めるかも十分検討しよう。
健闘を祈る。