インフレ前(12年前の2013年)に早期リタイア小説『れんげ荘』(群ようこ(著))を紹介した。
小説の主人公キョウコ(45歳の独身女性会社員)が早期リタイアして実家を出て、貯金から毎月10万円を取り崩しながら安アパート「れんげ荘」で生活するという物語だ。
おひとりさまの早期リタイア生活を疑似体験するのに最適な小説だ。
インフレ!
わたしが本書を読んでから12年経過した現在(2025年1月)、インフレだ。
物価高だ。
明治、チョコなど116品値上げ 「きのこの山」は容量1割減https://t.co/BNvqXlCoXk
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) January 17, 2025
出版年が2011年の『れんげ荘』の主人公のように、デフレ時代に始めたと思われる「月10万円を取り崩す」生活をいつまで維持できるか。
セミリタイアに移行か
インフレ時代には金融資産が銀行預金だけだと、物価が上がるので価値が目減りしていく。
理想は「株式投資」でインフレ率に負けない資産収入(配当金や売却益など)を確保したい。
が、小説の主人公キョウコは、株式投資の経験はなさそうな感じだ。
投資未経験者が何の金融知識もなくいきなり株を始めると、大損する可能性が高い。
なので、無謀な株式投資は避けながらもインフレに負けずに金融資産を守るには「働く」しかないか。
現在の「完全リタイア」状態から「セミリタイア」に移行して「預金取り崩し + 労働収入」で生活するしかないように思える。
▼「れんげ荘」シリーズ最新刊(2025年版)