儲かった時は貯金して、貧乏なときにパッと使う

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1万円札

森博嗣『素直に生きる100の講義』(大和書房 2014)を読んだ。

いちばん共感したのが著者の「お金の使い方」だった。

こういう使い方ができるから、著者は作家として成功して財産が作れたんだな、と感心した。

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スマートなお金の使い方

収入があって潤っている時は消費を我慢して、仕事が来ない時や病気やケガなどで仕事ができずに貧乏なときにパッと使う

つまり、収入が少ない時は「豊かな頃の過去の自分」から恵んでもらう。

収入が多い時は貯金して、将来の「サラリーマンをリタイアして収入が減った自分」「年をとって働けない自分」に恵んであげる。

これができない人がけっこう多い。

低収入のときに節約しても効果は小さい

儲かっている時にパッと使い、貧乏になったらあわてて節約する。

だからお金が貯まらない。

まるで、株価が高い時に株を買い、暴落したら投げ売って「株は儲からない」と愚痴って去っていく「にわか投資家」のよう。

金が入って嬉しいときに、使わないで我慢をすると、貧しいときに、その金が活きる。

p.104  第38講「調子が良いときにセーブし、悪い時こそゴーサインを出す」


早期退職してセミリタイア生活を謳歌している人はほぼ100%これを実践しているのではないだろうか。

サラリーマン時代はボーナスに手をつけず、月々の給料も一部を貯金にまわして、将来の「セミリタイアした自分」に恵んであげる

そのためには「もらった給料やボーナスは100%自由に使えるわけではない」ということに早く気づくことができるかがポイントだ。

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